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第114話

 首筋から乳首まで舐め上げると、そこに留まり、右の乳首を舌で転がし始めた。左側は手で愛撫していく。乳首に刺激が加わると、これから先の快楽への期待で下半身が首をもたげてしまうのをやめられない。九条は丹念に執拗に乳首を愛撫する。そうすると俺の中心や後孔がモゾモゾとしてくる。 「……のぶ、つぐ……っ、下も触って……」  そう言われて気を良くした九条は俺の下半身まで顔を持ってくると、俺の性器を舐めた。最初は側面をゆっくり舐め、俺が焦れたところで先端を口に含んで舐め回す。 「あっ……や、あ……ん」  そうなるともう俺は声を抑えられない。生暖かい九条の口腔内の感触が気持ちよくて腰が揺れてしまう。九条は俺の性器を舐めるのと並行して、滴った先走りで俺の後孔も慣らし始めた。クチュクチュといやらしい音が寝室に響き渡る。 「あ、あ、んん、それ、きもち……っ」  九条はさらに後孔を攻め立てて俺が一番感じるポイントに指先を持ってくるとクニクニとそこを弄ぶ。そんな風にされると一気に射精欲が込み上げてきて、腰の動きも激しくなってしまう。 「あ、……、のぶつぐ……、イっちゃう、イく、イく……!」

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