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No.46 驟雨

ひとの悋気(りんき)に嫌気がさして 逃げた鄙(ひな)にも雨は降る 彼は誰(たれ)ぞと見遣れど知らぬ 知らぬ顔だが気にはなる あばらの廂(ひさし)を貸すのは良いが それより先は構うでないよ 頭でそうと識(し)ったとて 拾って抱いて温めて 愛して看取った昔の猫に 少し似ていてざわとする

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