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第83話
昂りに触れていかせて欲しい。
息ができない位キスをして欲しい。
「あ゛、イキ、たいっ、あっ、ぁ、だめ、ぐりぐり、だめぇっ。」
請うと、乱暴に起立を擦られ、亀頭をぐりぐりとされる。
媚びる声が出てしまう。
気持ちいい。気持ちいい。
頭の中が百目鬼とこの行為のことでいっぱいになる。
首が、背が、のけぞりそうになるのに、肩を押さえつけられて快楽を逃がせない。
奥を擦られるのがたまらないということにも、もう百目鬼は気が付いてる。
奥をトントンと突かれながら起立を追い詰めるように擦られる。
「好き、あ゛、それ駄目、あっ、あっ。」
項に舌を這わせられて、それから肩を噛まれる。
体が、一気に快感を拾う。ビクリと震えて、自分が達したことに気づく。
中で百目鬼が達したことがゴム越しでも伝わる。
達した瞬間の多幸感をじわじわと感受しながら、荒い息をお互いにする。
百目鬼がずるりと起立を抜く。
支えを失ったように膝で支えていた体が崩れ落ちる。
百目鬼が俺の耳元に顔を寄せて耳を舐める。
「したい事、していいんだよな。」
百目鬼の言葉にはまだ色が残っていて、思わずギクリと固まる。
若干早まったかもしれないという気持ちがわいていないと言ったらウソになる。
「お前、今日もう三回も出したよな。」
思わずそう答えると「それが?」と聞かれる。
振り返ると、すでに百目鬼のちんこは再び硬くなっていて、にやりと獰猛に笑われた。
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