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第7話  たぶん思い思われ

 そうだ今日は紫音がいる日だった。ちょっと早く出て、あの中庭に急いで行ってみた。中庭の片隅に、先輩たち数人とセックスしてた。こんなとこで。 紫音を壁に押し付けて、腰を持って打ち付けている。ケツの穴とペニスだけを出しているからなのか、この前のセックスみたいな響く音はしていない。こういうふうにやれば、案外響かないものだと感心してしまった。 そしてこの前メールで送ってもらった、セックス画像を思い出してしまった。ちょうどポーズがそっくりだったから、その画と重なって見えた。 その先輩の腰の動きが早くなってきて、うっうっっと呻いて止まった。先輩も中に出してるのかな。 「おう。お前もヤるか?」 アレ以来、その先輩とは顔なじみで、こういう場面では声を掛けられるようになった。もっとも、普通の授業とか、ただの街中で会ったときなどは、ほぼスルーだが。 「いいんですか?じゃ。」 俺も先輩と同じように、簡単に済ませるようになってきて、立ったままでペニスをボロンと出す。 クタッとへばっていた紫音は、俺のガチガチのを見ると、欲しそうな目をして、顔を赤らめる。そして顔を近づけて、口を少し開く。 紫音を初めてみた時の、あの不思議なほどの無表情は、もう俺には見ることはなかった。たいてい、俺が上から眺めることが多いためか、ヘラヘラ笑っているところか、アナルを犯されて苦渋の悦びにあえぐところ、くらいしか見ることが無くなっていった。 先輩たちが言う、「ビッチ(下衆、阿婆擦れという意味だということを、調べた。節操のない尻軽な人のことだな)な肉便器」と話していた。キレイな顔してエロを通り越して、変態の域まで到達している。  先輩たちはその場を離れ、俺と紫音だけを残していき、校舎に向かっていった。そうして俺は、男のくせに男に犯されたいこの人の、口を犯す。頭を抑えてゆっくり出し入れする。そしてアナルを犯す。立ちバックでヤリたかったけど、腰が立たないので、四つん這いにさせる。ズボンは既に脱ぎ捨てられている。紫色の、お尻が大きくカットされてアナル丸見えの大胆な下着のままで犯されるのを好んでいる。全裸で犯すのは、もうホテルでの乱交のときくらいだ。  アナルの周囲を、俺のペニスで撫で回す。先輩たちの精液がべっとり付いているが、それをローション代わりにペニスに塗りたくる。焦らされて堪らなくなってくると、お尻を高くあげて両手で尻を拡げ、アナルを俺に向けて穴の位置をアピールしてくる。あなたが突っ込む穴はここですと、しっかりと天に晒してくる。そこまで誘導されたら、俺はまんざらでもないという態度をとって、ペニスを穴の入り口に添える。クリクリっとアナルの表面をくすぐると、そちらが勝手に腰を動かし沈めて、ペニスを押し込んでいく。  紫音の乱れた大きな吐息が、俺の下で渦を巻く。顎の下に頭が来るのは、紫音の体が小さいからだ。 寝転がっている紫音の上に覆いかぶさっていると、本当に紫音の体が見えなくなる。華奢で小さめの体は、この1時間程度で数人に犯され汚れた体になっている。が、俺にとっては、それも愛おしく、ぎゅっと抱きしめている。ペニスはまだアナルに挿入れたままになっているのに。 「…なんで?」 ふと、紫音の声がした。 「なんで、そんな抱きしめてるの?」 なんでって…、…変? 「他の人はこんなことする人いないよ。」 そうなの?だってこれってセックスでしょ? 「みんなには、ただのオナニーするための道具だって言われてる。」 オナニーの、道具、かぁ? 「だからキスしてくる人って、あなたが初めてかもしれない。他にキスまでしてくれる人、いない。」 そうなのか?別に、俺はキスしたいからやってるんだけど。 「…、なんで?」 同じ言葉を繰り返した。なんでって、そりゃー…、なんでだろうな。理由なんて無いよ。 「…、ふふっ、変なの。」 体を起こす動作をしたので、俺は体を避けた。紫音は脚がガクガクしていて体がよろけた。 おっと。危ない。 「ぅわっ」 今度は俺が下で、紫音の体を支えている体位になった。腕を体に回して、抱きしめるような姿になった。腕越しに、紫音のドキドキが感じてきた、ような気がした。 「あ、ご、めん…」 下半身露出したまま、お互いそのまま抱き合ったままでいた。  じっとしていると、紫音の体香が漂ってきた。前にすれ違いざまに嗅いだことのあるものと、同じだった。 あ、この前の違和感がわかった。男どもの精子の匂いが混じっているのだった。

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