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第64話幸せ ✳︎R18
先に我慢出来なくなったのはアリンの方だった。
「フェ、フェアン……あのね、もう触って、ほし…い」
恥ずかしそうに腕で顔を隠しながら呟くアリンの腕にフェアンは優しくキスをした。
幸せで頬が緩みそうになりながらフェアンはアリンの体のあちこちに痕を残した。ピンク色の尖りを舌先で転がし軽く歯を立てると甘い声があがる。その甘い声にフェアンも自身の限界を感じながら耐えていた。
ーー久しぶりなんだ。優しくしたい、優しくしなければ……
「フェアンのも、したい……」
アリンは体を起き上がらせるとそっとフェアンのものに触った。フェアンはアリンの手の上から自分の手を重ねそれを扱いた。
「アリン、舐めて欲しい……」
「う、うん……」
アリンは興奮しているのか息を乱しながらチロチロとまるで子猫がミルクを舐めるように先端を舐めた。赤い舌先で窪みや筋を這わせると先端からは透明の液が出てきてそれをアリンはちゅうっと唇を窄ませて飲み込んだ。
ーーこれは、堪らないっ……
「アリン、もう限界だっ…。」
勢いよく押し倒すとアリンの両太ももを掴み上に持ち上げた。アリンの蕾が丸見えになると、恥ずかしくて嫌がるアリンの声を無視して舌先を蕾に這わした。
「ひゃあっ!あっあん…恥ずかしいよ…」
「可愛いよ、アリン……」
「あ、あっ……ん、んー」
だんだんと、中が解れアリンも気持ちがいいのかトロンとした表情になってきた頃に指を入れ、覚えているアリンの『良いところ』を攻め立てた。
「あっ!あ、あん…やぁ、それ……ダメっ」
息を乱し腰をゆさゆさ揺らすアリンの淫靡な姿にフェアンも我慢ができなかった。
「アリン……そろそろ……」
「ん……きて?フェアン……」
何度も何度もキスをしながらフェアンの熱く大きいものがアリンの中にゆっくり入った。
「あっ…あーー……熱い…」
「アリン……はぁ…そんなに締め付けるとイってしまうよ?」
「だって…気持ちい……から」
「っ…!そんなに煽るなっ……」
フェアンは理性が切れたようにアリンの腰を掴み勢いよくアリンの奥まで堪能した。
「あっあん!…やぁん…フェアンッ…もうダメ…あっあっ」
「良いよイって?」
「あっあっ…ダメ……あっ…あぁ!」
アリンが達したのとフェアンがアリンの中で出したのはほぼ同時だった。
行為が終わっても2人は見つめ合い何度もキスを交わした。
「フェアン……好き、大好き。」
「俺は愛してる。」
フェアンの大きな胸板に抱かれながらアリンは幸せな夢に包まれていた。
翌朝。2人はチャイムの鳴る音で起こされた。
今日は日曜日。定食屋の仕事も午後からで朝から誰か来る予定などない。
「誰だろう……こんな朝から。」
「アリン、俺が見てくる。」
「えっそんな……フェアンが出たらびっくりするよ。」
そんなやりとりをしていたら外から大声が聞こえた。
「おいっ!アリン!居るのはわかってんだぞ!」
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