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第4話

図書館に着くと、数冊 の本が置いてあった。 『相変わらず人は来ないな』 美咲が入学した学校は 真面目な人が集まる 学校ではあるが 図書館を使う人は少ない。 (本、戻さないと) 数冊あった本を元の場所 に戻そうとしたが、美咲の 身長では届かない。 『あと、ちょっと・・』 『それ貸して』 『えっ』 美咲は集中して人がいる 事に気付かなかった。 『はい、戻したよ。  他に戻すものある?』 『あっ、大丈夫です。  ありがとうございました』 美咲は、本を戻してくれた 男子にみとれていた。 (何て綺麗な人なんだろう) そう、思っていると 男子が名前を聞いてきた。 『田仲美咲です』 『美咲、か。  じゃあ俺用事あるから』 『ちょっ、まっ』 その男子は、名前も告げずに 行ってしまった。 (あれが、かっこいいって  言うんだろうな) 美咲は、そう思った。 一方 『美咲。絶対に俺のものにする』 剛は、不適な笑みを浮かべながら ある人物に電話をした。

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