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第7話

今日、迎えに来ると 父さんが言っていた。 ピンポーン 「失礼します。  社長の秘書をしている  拓人と申します。  美咲様でしょうか」 『はい。そうです』 「では、いきましょう」 『分かりました』 美咲は誘導された車に 乗った。 「ここが、弊社でございます」 (うわぁ、高いビルだな) 美咲は驚いた。東京は建物 は比較的高いが、倍以上の 高さのビルが目の前にあった。 「社長、失礼します」 「失礼します」 一礼をして中に入ると 美咲はさらに驚いた。 『美咲会いたかったよ』 『図書館の人、ですよね?』 『あぁ、そうだよ。  名前は高橋剛。  一応、この会社  の社長をしてます』 (高校生で、社長か・・  すごいな) 美咲はそう思った。 『では、早速本題に入ろう。  拓人一旦、外で待機して  いてくれ』 「はい。社長」 秘書が出ていったので 2人きりになると 急に抱き締められた。 『美咲、俺は美咲を買った  んだよ』 『えっ』 『君の父親には会社を気に入った  と言っておいたけど、本当は  美咲が欲しいから合併したんだ』 (僕が欲しいから・・) 『でも、ごめんなさい。  僕好きな人がいるん  です』 そう。美咲には憧れの先輩 がいた。名前は九条桐山。 バスケ部に所属している。 とても、優しい人でお年寄り の荷物を持っていたのを 見て、気になり始めたので ある。 『知ってるよ。九条でしょ。  でも、あいつ転校するよ』 『えっ、何で』 『何でだろうね?  急に転校するって  言い出したんだよ』 美咲は嘘だと思った。 何か裏であったのだと 考えた。 『美咲には俺が居れば  十分でしょ』 (まさか、この人が) 美咲はこの一言分かって しまった。 転校させたのは、剛だと いうことを 『美咲は誰にも渡さない!!』 そう言うと剛は美咲の 唇を貪った。 『やっ、んん』 『美咲、俺の美咲』 美咲の腕を引っ張り 剛は仮眠室へと 連れていった。

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