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第1話

『はい、山田くん』 『あっ、、、ありがとう』 隣の女子が消しゴムを拾ってくれた。ニコッと笑いかけた女子の顔が徐々に困惑した顔で正面の黒板に向いていった。また、ボソボソと話してしまった。他人に対して緊張していつも上手く喋れなくなる。 俺こと山田は俗に言うコミュ障だ 身長は160cmでどこにでもいる顔、成績もそこまでで自慢できるとこが何もない。 今日も帰り道に、さっきはあの場でああ言えてれば。こう言っていればと反省ばかりして帰路に着く。 子供の頃からいつもそう、家族意外とは上手く喋れない。6歳ぐらいの時はまだ普通に喋れた、小学校に上がった頃、友達だった肥満児のよっちゃんという子に、急に揶揄われたり意地悪をされるようになったのだ。泣くととニタニタと笑ってもっと意地悪されるので、毎日我慢していた。 小学校3年で転校するまでは続いた。転校した後も、よっちゃんが他の子と遊べないように、べったりと横にいたので普通に喋る事や、人との距離の計り方が分からなくなっていた。そうすると、最初は物珍しいさで話しかけて来た子たちにスカしてると認識され、徐々に話しかけてくる事はなくなった。 こうして、自分から話しかけられない、人見知りもあって友達がいないコミュ障になったのだ。帰り道とぼとぼと歩いていると。 『田中』と後ろから声をかけられた。 振り向くと小塚が笑顔で向かってくる。小塚は大柄で全てがデカイが、体型よりも小さな顔でそこに端正なパーツと配置で、女子はもちろん同性から見ても理想の男だった。 小塚は誰にでも気さくに話しかけて仲良くなっていく男で、俺にも何回か話しかけてきて、最初は全然喋れなかったけど上手く話せない俺に根気強く話しかけ続けて、徐々にだが普通に話せるようになってきた。コイツはやっぱりいい奴だ。小塚とは唯一喋れる友達だと心の中で思っているクラスメイトだ。 山田一緒に帰ろう。この後、俺の家で前見た映画の続編見ようぜ 『でも、教室でクラスの奴らに誘われてもなかったか?』 いつもクラスメイト達が小塚と遊ぶのを 狙ってるのに、当の本人はお構いなしに 『山田と一緒に放課後、遊びたいんだよ。』 こんな事を言われると、人気者が自分を優先してくれることに何とも言えない優越感を感じてしまう。 放課後、小塚の家に映画を見に行った。前作はアクションのみだったのだが、続編は主人公に恋人が現れる展開でかなり際どいシーンが流れた。直視できなくて隣の方をみると、既にこっちを見ていた小塚と目が合った。気まずさから目を逸らせないでいると。 『誰かとあんな風にしたことある?』 あんなとは?画面越しに交わっている二人のことだろうか。 『女子とまともに喋れないのに、経験なんてないに決まってるだろ』分かってる癖にこんなこと言ってくる小塚にイラッときて強めの口調で言った。 すると、何故か嬉しそうな顔をして『俺もだよ未経験だ。なぁ、試しにしてみないか?』 童貞って事か?この顔で嘘だ。でも、嘘なんてわざわざつく訳ないし。粗チンとか?でもと色々考えている内に。 いきなりベルトに手をかけてズボンを下そうとする小塚にびっくりする。 『急に何にすんだよ』 『何って?今から抜き合いしよう』 そう言い。小塚の手によって二人していつの間にか下着まで下ろし、無防備な性器が出されている。 『山田コレは友達同士で普通にしている でも凄く仲がいい。そう例えば、俺と 山田の様な間でしかでしかしないことだ。』 『ほ‥ほ本当に?普通のこと?』 『あぁ!山田も気持ちいし、俺も凄く気持ちいい。人にしてもらうほうが全然違うしいいだろ。』 ハァハァ言ってて。目が血走りいつもの小塚じゃなくて。正直怖いけど。 特に仲がイイ友人という響きに頭が一杯になり『分かった。でも、本当に初めてで』。小塚は『大丈夫。怖いことはしない』と言い押し倒してきてペニス同士を合わせて一緒扱き始めた。 感じた事のない快感にあっけなく射精すると、遅れて小塚も出して2人でしばらく、横たわっていた。それからは、小塚とは学校ではいつも通りに過ごすが、放課後二人きりになると。ちょくちょく、そういう行為を小塚の部屋でするようになった。 抜き合いから始まったが、どんどん乳首や お尻の穴を噛んだり舐めるようになっていく。最初はびっくりしたが何も思わなかったから放置していたら、徐々に感じるになっていた。流石におかしい。いつも通り、服を脱がされて、お尻に指を入れて乳首を舐めている小塚に言った。 『あっ、うっんん、ぉ小塚ぁ』 乳首を舐めていた小塚と目が合う。『っんなに?田中。』 『男同士でやっぱり変だよ。それに気になる子ができたから、もうやめたい』 気になる子なんていないが、理由がないと やめる事ができないような気がしてそう言うった。すると、小塚は怖い顔で 『今更だよ。田中は俺以外とはまともに話せないし、友達もいないクラスでも浮いてる。そんなの好きになる女子なんていないよ。』 それにと言われて差し出されたスマホ画面には、アラレもない姿をした自分自身が写っていた。 『何で?写真‥』 『見せるつもりなかったんだけど、田中が嫌がるから。コレ誰かに見られてもいいの?』 ニタっと笑う顔見て。誰だコレ?同じ顔をした違う人物だ。小塚はこんな事をしないし、言わない。怖い。嫌だ、いやだ、いやだ。 今まで優しくて信用していた小塚に裏切られたことに衝撃に頭がフリーズしたみたいに動かなくなり。 意地悪にニタニタと笑う小塚を見て。既視感を覚えたが快感と胸の痛みに、深く考えられなくなり、抵抗しないとと思うのに動けない。のしかかってくる重みや現状に受け入れられなくて視界と思考を閉じた。 end

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