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《no side②》

「弥斗....?」 シュウはペチペチと弥斗の頬を叩くが弥斗は一向に目覚めないし、ピクリとも動かない。 そこでやっと弥斗が落ちたことに気づいたシュウは舌打ちし、ズルりと弥斗の中からペニスを引き抜いた。 ゴプッ、ゴピュ、ゴプ..... 音を立て溢れ出る白濁にゴクリと息を飲む。 未だに回らぬ思考をしながらもシュウは震える手で脱ぎ捨てた学ランからスマホを取り出した。 カシャッ、カシャッ.....カシャッ、カシャッ この場に場違いな機械音がなる。シュウは無意識にスマホで弥斗のこの有様を撮っていた。小さな足を掴み持ち上げ白濁が溢れ出る様子を動画で撮影したり、泣き腫らした顔を間近で撮ったりと、一心不乱にスマホをかざす。 そして満足したのかスマホを近くのテーブルに置こうとし動きを止めた。 「.....ハメ撮り」 そう言いながらスマホ片手にまた弥斗に覆い被さる。シュウの真下には薄い腹を上下させスヤスヤ眠る弥斗が。 白い首筋に舌を這わし、音を立て吸い付き痕を残す。その赤い印になんともいえない感情が湧き出だし、シュウはどんどんと赤い印....鬱血痕を弥斗の身体中に散らしていく。 しかし鬱血痕が増えるに比例してシュウの興奮も大きくなっていった。 「~~っう、我慢できねぇ!」 遂に我慢の限界に達したシュウは猛りきったペニスを眠る弥斗の後孔にへと沈めた。 ぐびゅっ、グプププッ.... 下品な音を立てながらもすんなり入っていく。 弥斗のほっそりとした眉が悩ましげに歪められるのを見てハッとし、スマホを撮影モードにする。 自身と弥斗の結合部にカメラを合わす。腰を引き、限界まで抜くと撮影を開始した。 ぬぷっ....グプ、グプウッ.....グプンッ! 「はっぁ....!や、べぇ.....っ」 ただ挿れただけだ。それなのにシュウのペニスはもう破裂寸前にドクドクと脈打っていた。 Ωの発情期に当てられた訳でもないのに、この理性のぐらつき様は異常ともいえる。 今も赤黒い自身のペニスがピンクの小さな後孔に飲み込まれていくのをじっくり見るだけで、理性が蒸発していく。このまま奥まで穿ち弥斗を快楽で咽び泣かせたいと、遠慮なく腰を振りたくって互いに蕩け合いたいと....そしてなにより、 孕ませたいとシュウの本能が囁く。 「弥斗っ、弥斗っ、弥斗.....!ぐっ、ぁっ、はぁ....はぁ、はんっ、ん''ん」 スマホを放り投げ弥斗の腰を強く掴み激しく抽挿する。それでも起きない弥斗にどうしようもなく胸が締め付けられた。 その時、シュウの視界が歪む。 「あ''?......くは、は。なんで俺ァ泣いてんだ?」 頬に伝う涙に笑うも、ラストスパートといわんばかりに抽挿を激しくした。 ポタポタと涙が眠る弥斗の顔に降る。 「うぁ.....んっ、ふ.....っは、んぅ、ぁ」 「なんで、はっ....起きねぇんだよ....ん、気持ちいいか弥斗?俺はすっげぇ気持ちいい」 そう言って弥斗の唇をハムハムと啄み、そして舌を挿れ擦り付けた。そのせいか、シュウの唾液が弥斗の口腔内に溜まる。 「......んぅ」 だが多分無意識なのだろう。弥斗は喉をこくりと動かしシュウの唾液を飲み干した。 「~やとっ.....!!」 「ぁぅ.....」 それを見たシュウは抱きしめるように弥斗を囲い、果てる。ビュッビュッと断続的に射精する感覚とキュンキュンに締まる中に腰が震え、その目つきの悪い三白眼の目尻が赤く染まった。 「はっ、はっ....はぁ....はぁっ」 息を整えながらギシッと音を立て弥斗を抱えたまま横に倒れるシュウ。腕の中に居る弥斗が未だに眠っていることに少し呆れながらもギュッと抱きしめる。 「はぁ....抜きたくねぇなァ。弥斗ん中はずっと俺を離さまいとぎゅうぎゅうに締め付けてくるしよ。もうこれは抜かいないでってことでいいんだよな?」 弥斗にそう聞くが当然答えは返ってこない。だがシュウはそれをyesととった。 「.....初めてだァ、こんな満ち足りた気分になんのは」 シュウは甘えるように弥斗に頬擦りした。 常に人を威圧してしまう強面は今はだらしなく緩んでおり、彼を年相応に見せる。しかしその柘榴のように赤い瞳は陶酔の光を宿し、どこかドロリと腐敗していた。 シュウは弥斗の耳元で囁く。 「....なぁ弥斗、お前が俺から逃げるってんならその脚切り落とすからな。だから逃げようなんざ考えるんじゃねぇぞ?」 αの執着ここに誕生 《side end》

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