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《side 兎道 湊都②》
「結局意味わからん単語だったな」
「それね~。僕と湊都が同じ単語だったのはいいことなんだろうけど......これからどうしよう」
俺達は途方に暮れていた。自分がどのチームに所属しているのか一応わかった。
だけど、そのせいで誰を狩っていいのかわからなくなった。
「これどうやってノルマ達成させんだ?」
「もう無差別に狩るしかなくない~?」
「それはダメだ!無差別に狩ったせいで俺達が戦犯になったらどうすんだ。ほかも俺達と同じような状況なら芙幸が言ったように無差別に狩るやつが絶対に出てくる。だから勝つにはせめて俺達だけでも自チームのヤツらに手を出しちゃダメだ」
「......湊都って意外と考えてるんだ~。もっと考え無しに動くタイプだと思ってた....」
「失礼なやつだな!?」
俺がそう言うと芙幸に気まづそうに目をそらされた。俺ってそんな馬鹿っぽく見えてんのか?
「ま、まぁ確かに勝つなら湊都の言う通りだね!でも方法がなぁ....」
「なぁ、思ったけど。人狼じゃない奴らもチーム違うんじゃね?」
「僕も考えたけど、それだとルールがおかしくなるんだよね。だって副会長は人狼のみ自チームを知る手段があるって言ったんだよ?だから人狼じゃない人達は黒・白・赤の3チームなのは間違いない」
「でもそれだとこの人狼狩りには合計で4チームあることになるぞ?」
「それにしては僕達のチーム名はどこか系統が違.....っ、避けて湊都!!!」
「は?っぅお!?!?」
いきなり大声で避けてと言った芙幸は俺に飛びつくようにぶつかってきた。ぶつかられた勢いのまま地面に倒れ、急になんだと顔を顰めた瞬間.....豪風と共に何かが俺たちの上を通り過ぎた。
は?あれって人......??
人が飛んできたのか!?
「っ、マジか!なんで参加してんの!?だとしても遭遇するとか運なさすぎィィ!!逃げるよ湊都!!」
「はぁ!?いでっ」
素早く立ち上がった芙幸に引きずられるように腕を引っ張られ何とか立ち上がるが、芙幸がそのまま走り出したため転けそうになる。
いきなりの展開に頭が追いつかない!
「なんだよ急に!?」
「今は逃げることだけを考えて湊都!」
「なんで!?」
「~っ戦闘狂のお出ましだからだよ!!!!」
《side end》
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