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第22話
炎 side
僕の前には大きな門がある。
あることがあって、庶民の僕も通えるようになったのだ。
でも、庶民だからといっていじめられるかもしれないとちょっと怖かった。
そんな時、一人の視線を感じた。
誰だろうとそちらを見てみると、ものすごい美少年がこちらを凝視している。
これは、こちらからなのれという合図なのだろうか?
そう思い、僕から挨拶することにした。
炎)綾小路炎と申します。
てっきり返事が返ってこないかと思ったら、きちんと貴族なのに庶民の僕に礼儀正しく挨拶をしてくれた。
これもある一種の貴族の気まぐれだろうと思い、その心聞くと、身分関係なしに接してくれる態度に心をうたれた。
また、ユーモラスもこめて。
こういう人がいないと思っていた反動か、とても胸が温かくなった。
そして、下の名前を呼んでくれた。
とてもうれしい。
だが、ほかの人も呼ばれているのではないかと思うと、心が痛くなる。
これは何なのだろう?
まぁ、いずれ分かってくるか。
ある秘密を持ちながら期待に胸を膨らませた。
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