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1-2-1 少年王子は囚われる  ~ ※ 鏡プレイ

side:リシェール  弟のサフィ……サフィーニ・レイ・ルキウスがパーティー前に逢いたいと言っている旨が、一人の騎士から告げられた。  弟の到着の早さに驚いてしまったが支度は済んでいたので、サフィとの待ち合わせの為に、一時的にお借りしている客室に戻る。  まだサフィは来ていないらしい。  ソファーに座り、用意されていたお茶を口に流しながら待って数分ぐらいだろうか。  急に………眠気…が……。  強烈な眠気に逆らえず、身体がソファーに横倒しになってしまったのを感じながら意識が保っていられず…。 「…ぅ……っ…」  意識がゆっくり覚醒する。  薄く目を開くけど周囲は薄暗い。  妙に回りにくくなってる頭を数度振って、まずは意識をしっかりさせようとする。  動くとジャラリと重い金属音がした。  音がした頭上を見上げると、自分の両腕が枷と鎖で繋ぎ留められていた。  鎖の長さは丁度座れる程の位置で吊るされてしまっている。  白いファーのラグが敷かれているので地べたには座らなくて済んでいる。  衣類がない……。  急速に頭が冷えていく。  手枷を外そうと腕を動かすと大き目の音が出て、こんな事をする人物に聞こえてしまうんじゃないかとハラハラしてしまい動きを止める。 程無くして扉の金属音がした。 入って来たのは、先程サフィの件で呼びに来た騎士……。 紺色の短い髪の大柄な男は、部屋に入るなりじっと視線を向けてくる。 「お、弟は?」 今一番気になっていることを問う。 男はニコリと笑って答える。 「もうすぐ城に着きますよ。」 状況は良くないけど、ひとまず安心する。 安堵に吐息を大きく吐き出す。 すると騎士は目許を紅くしてあちこち見てくる。 身体が見られてるのかもしれないと勘繰って思わず羞恥心から身を捩る。 「本当にリシェール王子だぁ!」  スッゲーと喜ぶ声を上げる騎士。  雰囲気が変わった…?  何が起こってるのかわからず、思わずポカーンとしてしまう。 「っ……!」  いきなり頬に手で触れられて息を飲む。 「何で待っててくれなかったの?アイツと婚約だなんて、駄目だよ…」  顔や首筋を撫でる腕から逃れようと身を捩るが、腕が封じられていてはロクな抵抗も出来ない。 「あんなにゲームで好きとか愛してるとか言ってくれたじゃん!……俺だけの物になりたいって…」  深く暗い目で言葉を紡がれる。 「貴方は誰ですか?」 全く男の正体がわからないため、堪え切れずに問い掛ける。 「えっ、知らなかったんだ、俺ね、『ロイヤル・ラブ2』の主人公なんだ。名前はジェイ。」 2……? 「あ、わからなくていいよ、俺がちゃんとシナリオ修正するからね!」  余りの展開に声が出ない。  男…ジェイには それを了承と受け取らせてしまったのか、ジェイはもう片方の手も反対側の頬にも添えてしまい、顔が動かせない状態で唇にキスをしてきた。 「や…っん……!」 許否を口にしようとして口を開いてしまったため、却ってジェイの舌を口内に受け入れてしまった。 「もっとキス欲しいの?カーワイイ!」 違うという間も与えてくれず、口内をより蹂躙される。 喉を、歯列をと舐められて、唾液を何度も何度も流し込まれていると嫌なのに頭がクラクラしてくる。 「ふ……んっ…んぅ!」 抵抗出来ないままに、流し込まれた唾液を口端から溢す。  呼吸が巧く出来ない息苦しさや、男に好きにされているという悔しさなどがない混ぜになり、涙が出てきた。 「泣いちゃった?スッゴいそそる顔しちゃって、やっぱ可愛いよな、リシェール王子…」 ジェイはようやく唇を離す。  涙に唾液にまみれてしまった顔を眺めていたジェイの眼差しが欲情のそれに変わった。  ひゅ…っ!と思わず息を飲む。  恐怖でもう無茶苦茶に暴れた。 「ほら、そんなに暴れると腕が傷付いちゃうから…。」 確かに自重が全部乗って手首は痛いけど、今はそれどころじゃない。 ジェイは動きを止めようと考えたのか、両足を抱え上げて来た。 開脚させられている体勢になって一気に羞恥がかけ上がる。 「や…っ…!見ない……でぇ…っ!」 身体中が恥ずかしさで熱くなり、震えてしまう。 「は……っ…興奮するっ」  小刻みに男が腰を動かして、硬くて大きな股間を会陰の辺りに充てるように動かしてくる。  布越しにどんどんその部分がジェイの液体でねとねとしてくる。 「ヤバ…っ!出そう…っ!」 ジェイは息荒く呻くと急に動きを止めて、加虐的な表情を浮かべた。 「どっちにしよっか?口と後ろどっちがいい?」 当然どっちも嫌だけど通じるわけがないので、口を選ぶしかなかった。 下半身が床に降ろされて少しだけホッとした。  間も無くジェイが服を脱ぎ捨て、股間の怒張を顔に向けてくる。  間近のそれは見ているだけで怖い。  強い臭いを放って粘液を出すそれを顔に押し付けられるけど、震えで身体が全く動かない。  焦れたジェイに後頭部を押さえ込まれ、口に無理矢理捩じ込まれる。 「ん――っ!んん――ふぅ…っ!」 口一杯に質量が入り込んだそれで、喉まで突き入れられて苦しい。 必死に呼吸をしようと呻くけど、股間と腕に阻まれているので、全く顔が動かせない。 そんな様子すらジェイは息荒く見てくる。 「出すよ、飲んでリシェール…っ!」 「ん――っ!んん――っ!!」  顔が動かせなければ、許否すら単なる呻きにしかならなかった。 ジェイの腰が震えると、直後口の中に多量の液体が注がれる。 只でさえ苦しかった口に精液という新たな質量が追加されて、苦しくて仕方がない。 ジェイの要求に応えるのは嫌だけど本能で、口いっぱいの液体を必死に喉を動かし、何度も噎せそうになりながら飲んでいく。 「リシェールが俺のを飲んでる……はあ…」 すっかり敬称が無くなっている呼ばれ方に気付くけど、その辺はどうでもいい。 もう何も聞かないから、終わったのなら帰して欲しい。  ただその一心だった。 ジェイが口から自身を引き抜くと、出しきっていなかったのか、残滓を顔に飛ばされた。 「顔射までしちゃった…はあ…エロ…」  好き勝手言いながらジェイは顔から精液を指で掬うように取り、片足を掴み上げて後孔にそれを塗り込んでくる。 「いっ…ゃあっ!そっち……やぁっ…!」  ぬめりのせいで浅く指の侵入を許してしまう。  逃げようと声を上げながら、腰を動かして侵入を阻止しようと躍起になる。 「そんなに誘わなくても…大丈夫だよ。この辺に……」  ジェイが何かゴソゴソしたと思ったら、いきなり指が奥まで突き入れられてしまう。 「ゃぁ……ああっ…抜いて…ぇっ!」 「ほら、挿れやすくなった。油を使ってみたんだ。俺もあんまり保たないからさ…ほら、リシェールの中俺の指が出入りしてるよ。」  摩擦力から解放されたそこに指がくちゅくちゅと出入りする。  油のせいで締め付けても止まってくれない。 「あっ…ふっ…!ゃ……あんっ!」  壁を擦られる快感を覚えてしまったためか、時折擦られる箇所が甘い疼きを感じてしまい、嫌な筈なのに声が甘ったるくなってしまう。 「はあ…はあ、声も可愛い……ごめんね、もう無理かも。」  荒い息で話しながら指が引き抜かれる。  すぐに入れ替わりに指なんかよりも何倍も大きいモノに侵入された。 「…ゃ!……んんっ!」  まだ解れていない内の挿入で後ろが苦しい。  でも油のせいで締め付けても締め付けても進まれてしまう。  首を振って嫌がり、抜こうと腰を必死に引く。 「狭……キツいね、リシェールの中…ギュウギュウ食いついてくる……うぅっ!」  ジェイが不意に腰をビクッとさせた。直後中に熱い迸りが注がれてしまった。 「ふ…ゃあああっ!中に……っ!熱……ゃあ…あっ…!!」  ジェイが小刻みに腰を動かして、何度も中に出してくる。  とにかく出し切られるのを震え泣きながら待った。 「あれ、全然イってないか……まあそうだよね。」  吐精後で荒い息を吐きながら喋る言葉はあくまでもフレンドリーで。  そんなジェイからフイと目を背ける。 「あれぇ、そこで煽るか。可愛い可愛い。」  ウェルナート様からも言われたけど、何も煽った事なんてないのに……。  言い返す気も無いのでそうしていると、鎖から解放される。  終わりかと思ってついジェイに視線を向けてしまった。 「そんな可愛い顔しなくてもすぐだよ、待ってて…」  言葉の意味がわからず聞き返そうと口を開いた時、突然両足を抱え上げられ、繋がったままで身体を半回転させられた。  中が更に抉られる。 「ぃ……んんんっ!」 「ほら、さっきより深く繋がってる…っ。」  背後から入られる深い繋がりに声が上がってしまう。  それだけで終わらなかった。  ジェイはよりによってそのまま立ち上がり、歩き出す。 「ひぁっ!?や……めぇ…っ!!」  ジェイが歩くたびに突き上げられてしまう。 「声が変わってきたねリシェール…感じてる?」  ジェイは数回突き上げて来てから、全身鏡の前で足を止める。 『今一番見たくない姿』が鏡に映される。 「んんっ!それは…ぃや……ぁっ!!」  必死に拒否の叫びを上げるが、中を攻める動きは止まってくれない。 「見てリシェール……リシェールの中に俺が全部入ってる……。」  あちこちドロドロで映されてしまう姿。  自分が咥え込んでいるのは紛れもない事実で。 「だめ……ふ……ぁぁっ!」  抜いてほしいのにきゅっと締め付けてしまう。  遠慮なく出入りを開始するジェイ。  ジュボジュボと自分の中から卑猥な水音がする。  そんな大きなモノを受け入れてよがってるのは自分なんだと見せつけられて。  自分の中を出入りする光景…。 「あああ――っっ!!イっちゃ…うよぉっ!」  自分からも腰を振ってしまう。  もう駄目だ…何も考えられない…。 「ふ……気持ちいい…リシェール?」  腰の打ち付けが速まり、的確にしこりが狙われてしまっている。 「きもち……ぃいっ!よくて…イく……ぁぁんっ!!」  鏡に向けて精を放ってしまう。 「俺も…もう…イくっ!中にぶち撒けるよ、リシェールっっ…!」  一際大きな突き上げが数度されて、直後中に大量に放たれたのを感じた。 「また…イく…っ!イっちゃ……あああ――っっ!!」  ビクビクと身体を跳ね上げて激しく達してしまう。  さっきより大量に精液を鏡に放ち昇りつめて達してしまい、絶頂の激しさ で意識が遠くなる……。

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