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LESSON7 side:佐伯 強姦 ※
調べたところ、鷹宮は週末はゆずに張りついているいるらしい。
リシェールが週末だけ国に帰るからだそうだ。
本当にここまで二人掛かりでガードしているとは…。
俺に対して当然警戒しているだろう。
なら、逆に、俺が居る場所を偽装してやり、週末を狙うのがベスト。
…で、ここまで巧く行くとは。
俺の居場所を偽装しつつその場所からゆずを誘う振りをした。
俺は見つからないように、鷹宮が出掛けたのを見計らって、この前の件を謝りたいとゆずを誘い……食事中さりげなく強めの酒を飲ませた。
元々ゆずはアルコールに弱かったらしく、あっさり近くのホテルに連れ込めた。
寝息を立てるゆずの頬を撫でる。
昔も女の子みたいに可愛い子ではあったが、姉の美月に似て綺麗な顔をしている。
昔好きになって付き合えたら良かったが、さすがに当時12歳の俺が6歳のゆずを好きになるのは無理がある。
『克成は絶対将来攻めになるから!あたしタイプは受けなのよ。』
当時16歳の美月に告白した俺はそう言われてフラれた。
美月が去った後、わけがわからなくてその場でしゃがんで泣いた。
『克兄ちゃん泣いてるの?』
現れたゆずが俺の頭を抱き締めて撫でる。
『たくさん泣くと落ち着くよ。ゆずがこうして隠しててあげるから、いっぱい泣いていいよ。』
多分ゆずは姉が泣かせた事を知っていたのだろう。
俺が泣き止むまでそうしていた。
「ゆずが女の子だったら良かったのに。」
ゆずの背に手を回しながらその時心の底から思っていた。
一週間後俺の家は引っ越すことになった。
美月からの納得のいかない返事にも、ゆずが決して女の子にはなりえないことなど整理しきれなった子供の俺は、『芹澤家』を忘れる事で吹っ切った。
あれ以来女を好きになる事が出来なくなった俺は、仕事に打ち込み、恋愛は男とばかりした。
奇しくも美月の言ったとおり、バリタチで。
昔からこうであったなら今頃、鷹宮なんかに渡していなかった。
「ん…。」
ゆずに口移しで冷たい水を何口か流し込むと、ゆっくりと目を開ける。
酒のせいか顔が赤くぼんやりしている。
いつこの場所が勘付かれるかわからない。
すぐにゆずに覆い被さる。
耳から首筋へ何度も往復させる。
「あ…ぁん…!」
ゾクゾクと身を捩るゆず。
感度がいい事に少しだけ嫉妬心が芽生える。
あいつ がそうしたのかと。
「…ゆず…。」
舐めながら名前を呼ぶと、意識がはっきりした様子で目を合わせる。
「克…兄さん?」
状況を把握させる前にキスで唇を封じる。
「んっ…!?ん――っ!」
一瞬舌を噛まれるかヒヤヒヤしたが、舌を逃がそうと必死になっているだけだった。
両手は頭上で一纏めに押さえ付けている。
逃げ回る舌を歯で軽く噛んで押さえる。
足をジタバタさせるが、既に両足の間に身体を入れているので無駄な抵抗だ。
唇を解放すると泣きそうな顔になるゆず。
絆されそうになるが、今こうしないとあいつら との間には入れない。
「また、昔みたいに…俺を慰めてくれ…。」
言いながら服を手早く脱がす。
「嫌…ぁ……。」
弱く拒否ってくるが、手を止めずに全部脱がしてしまう。
「あんな強い奴らにゆずは居なくてもいいだろう?俺を…助けてくれ。」
弱気に言うと動揺するゆず。
相変わらず優しい子だ。
俺のペニスをゆずのアナルに擦りつけると、イヤイヤと首を振る。
「俺にはゆずが必要なんだ…。」
迷うような表情をするゆず。
だがやはり首を横に振る。
「…鷹宮を忘れさせてやる。」
俺はネクタイを解くとゆずの手をベッドのヘッドボード部分に縛り付ける。
すぐにゆずのペニスを口に含みながら袋を舐め転がす。
「ゃあ……やめて…っ!」
腰を逃がすように動かすが、構わず舌の表面で先端を擦っては舌先で根元を舐め、時折尻たぶを舐めていく。
「や……あぁ…んっ!」
腰をビクつかせて硬くし出したゆずを追い詰めていく。
舌で裏筋をなぞり、袋を揉みしだきながら先端を強く吸ってやる。
「ふぁあっ!でる……でちゃうっ!」
甘ったるい声が心地良い。
そのまま強く吸い上げながら、手に取ったローションで指を挿入し、後ろを解していく。
「だめ…っ…そっち…だめっ…んああっっ!!」
俺の指の侵入を拒むように孔を締め付けながらも、愛撫に耐え切れず射精し声を上げるゆず。
間髪入れずに孔を解しながら前立腺を探して突き上げる。
「ふぁぁっ!!だめもう……おねがい…だからぁっ!」
「どっちをお願いしてるのかわからないだろう?」
「もぅ……だめぇ…なの…かんじすぎ…て…っ。」
指の突き上げを止めずに堕とす事にする。
「も……おねがい…中に……ください…っ。」
「良く言えた、イイ子だゆず。」
頬を労わりながらゆずの両腿を抱えてゆっくり身を沈めていく。
「あ…ぁ……いい…っん!」
ゆずの中が纏わりつく。
こんなに気持ちの良い挿入は初めてだった。
もう、すぐにでも出したい感触。
だが俺には歳上としての、タチとしてのプライドがある。
腰を進めながら片手でゆずのペニスを扱き、もう片手で乳首を指先でマッサージする。
「ふぁぁっ!!だめ…そんな……へんなっちゃう…っ!!」
ペニスから手を離し、腹で擦り立てるようにしながら、もう片方の乳首を舌先で虐める。
「イっちゃ…っ…あああ――っっ!!」
全身をビクビクさせて小分けに精液を吐き出して達するゆず。
そのまま更に突き上げる。
「…もう、鷹宮の所には帰らないな?」
「…かえ……らない…もう…ま…っ…イっちゃ…あああ――んっ!!」
言質を取った俺はそのまま数度中を擦り立てて、ゆずの奥深くに精を放った。
遠くで目覚ましの音がする。
「ん……ゆず…。」
手探りするが居ない。
急速に目覚めて周囲を見渡して状況把握する。
「夢……っ。」
あろう事か夢精していた……。
俺は夢で見た通りの作戦を実行し、ゆずを寮まで迎えに行った。
そこで待っていたのは、物凄く不機嫌丸出しのリシェール、表情にこそ表さないが敵意の視線を向ける鷹宮。
「克兄さん、食事に行くなら二人も行くって。一緒じゃなきゃ行かせないって。」
二人の様子を全く把握しておらずニッコリ笑顔でそう言って来るゆず。
「…リシェール、君は週末は国に帰ってるのでは?」
「気易く私の名前を呼ぶな。」
…ヤバイレベルで嫌われている。
「リシェール落ち着いて、ね?」
ゆずが撫でただけで、別人のように豹変するリシェール。
頬を染めてうっとりとした表情をしている。
「柚希の飲食は全て俺の口経由だから、食事は常に俺が居ないと無理なんでね。」
「してないしてない!」
鷹宮が言うと冗談に聞こえない言葉を吐いて来る。
真っ赤な顔で真実ではないと訴えるゆず。
「…全て口経由……。」
ありかものような顔をしているリシェール。
大丈夫なのか、こいつら…。
「いや、久し振りに会ったし、昔の話もしたいので、二人で食事が出来たらと…。」
めげたら負けなのがわかっているので食い下がる。
いっそ二人は無視してゆずの心を揺さぶればいい。
「二人でなきゃ出来ない話?」
気になったゆずが食いついて来る。
「どうせそんなの後から柚希に全部聞く事になるんだから、二人きりなる必要は無いな。」
鷹宮に阻まれた。
「敢えて二人きりにして、手を出そうとしたところをもげば……。」
ぼそりとリシェールが言った言葉は、ゆずには聞こえていなかったようだった。
鷹宮はゆずに見えないようにリシェールに親指を立ててサムズアップしている。
こいつら……。
「ゆず、一度だけでも駄目なのか?」
愛称で呼ぶと急激に機嫌が悪そうになる鷹宮。
彼にはこの辺りに拘りがあるらしい。
「一度だけ……。」
鷹宮を見るゆず。
主導権はあっちか。
「……食事をする店を俺が選んでいいなら。」
鷹宮が折れた、ゆずはとんだ猛獣使いになっていたようだ。
まあ、本当に話だけでも由としよう。
実際に話はあるし、回数を重ねて俺の方が良いと気付かせればいいだけのこと。
こういう席でならば、本来の目的であった『鷹宮の仕事の話』も漏らす可能性を考えれば、利点はあるということ。
考えれば俺に損は無い。
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