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EX ローププレイ ※

side:涼一 「柚希、歩いていいぞ。」 「ほ…本当に、これ歩くの…?」 言葉が掛かった柚希が、激しく動揺している。 今柚希の目の前には、部屋の端から端に繋ぎ合わせて作った、ロープ状にしたタオルを張ってある。 勿論張ったのは俺で、タオルは最上級の物を使用して、柚希のお肌に負担を掛けないよう、細心の注意を払っている。 ロープにはローションを掛けてあるので、歩いてもちゃんと滑る仕組みだ。 それを跨いで端から端を歩いて貰う。 「ほ……本当に?」 「本当だ。」 「……わ、わかった。」 「と、その前に…。」 当然だが柚希を全裸にした。 「えーと……このロープ、丁度僕の足の付け根ぐらいなんだけど…。」 「そう調整したからな。」 「だから……擦れちゃうよ?」 「その通りだ。」 柚希が真っ赤になる。 ようやくプレイの趣旨に気付いたようだ。 恥ずかしがっていても仕方がないと覚悟を決めたようで、柚希がロープを跨いだ。 恥ずかしがっている柚希も可愛いので、それはそれで眼福だった。 反射的に俺はスマホを柚希に向ける。 跨ぐ時の足の間がチラ見せ……何と言うシャッターチャンス。 「撮ったら駄目!」 「う……。」 駄目出しされてしまったが、俺は諦めない。 柚希は嫌がっているんじゃない、恥ずかしいだけだ! 「…どうしても…駄目か?」 柚希をジーッと見て懇願の眼差しを向ける。 「……駄目じゃ…ない…。」 溜息を吐きながら、決意したような、諦めたような様子でOKしてくれる、天使柚希。 恐る恐る歩き始めた柚希はカメラが気になったり、こんなことをしている自分が恥ずかしかったり…だと思うが、どっちだろう? 柚希に尋ねると、柚希は足を止めて振り向く。 「どっちも。」 だよな。 恥ずかしがらせるプレイだから、思惑通りだ。 一度足が止まってしまうと、再び歩き出すのには時間が掛かるようだ。 勢いを出す事と、羞恥心に勝たないとならないからな。 「ん……っ!擦れちゃうぅ…。」 股間に摩擦を感じた柚希が、恥ずかしさでいっぱいいっぱいなのに、擦れに感じてしまいながら歩く姿……もういつ死んでもいいとすら思える。 本当に死ぬ気は無いが。 柚希とこの先何十年と過ごしていくのだから…。 「ねえ、涼一さん。繋ぎ目があるんだけど…。」 「ああ、作った。」 ようやくこのプレイの真髄を、柚希は知ってくれた。 ローションが多過ぎたせいか、今まで歩いても反応が薄かった柚希が、結び目で躊躇してしまった。 俺は柚希を促すべく、ロープのゴール地点に移動する。 「さあ柚希、もうちょっとだ。可愛い柚希を俺に見せてくれ。」 「……わかったけど、一つだけ聞かせて。このプレイって涼一さんが考えたの?」 「いや、エロゲーで知ったな。」 「エロゲー…?」 「エロいゲームだ。」 説明すると柚希は再び真っ赤になった。 納得する情報を得たようで、息を深く吸うとすぐに結び目に股間を擦り付けるように動いてくれた。 「ん……っ!」 ほんの少しだけ柚希は息を漏らす。 結び目に跨がってる柚希は、是非に下から見るべきだ! 「りょ、涼一さんっ!?」 仰向けになって下から柚希をガン見。 柚希は恥ずかしさを通り越して、真っ赤で涙目だ。 これ以上は苛めたらいけない。 「柚希、おいで。」 「涼一さんの、苛めっ子。」 柚希はロープから降りると、体勢を起こして両腕を開いた俺の両腕に収まる。 座った体勢で柚希を受け止めた俺は、そのままぎゅっと抱き締める。 「好きな子は苛めたくなる。」 「苛めって言っても、愛を感じるから…辛くは無いけど。」 また可愛いことを頬を染めながら笑顔で言うから、フル勃起した。 そうでなくとも、エロいプレイを見ていたから、その時点で半勃ちだったのだが。 俺を跨いで膝に乗った柚希は、身体が密着しているからすぐにそれに気付いた。 「涼一さん、そんなに今のプレイが好きなんだね。」 「違うぞ柚希。プレイをしてくれる柚希のエロさと……。」 「え、エロさ…。」 「俺の要求を叶えてくれる柚希が……(尊くて)愛おしくて、だな。」 「そう、ならいいんだけど…。」 顔を三たび赤くして、はにかみ笑顔で俺の顎下に顔を埋める柚希。 萌え死にそうだ。 「柚希こそ、どうしてこんなプレイを受け入れてくれたんだ?」 普通のカップルでも、あまりやらないだろうプレイだと思っていた。 柚希は恥ずかしがりだから、拒否するかとも思っていたのに。 「僕は、涼一さんが僕の相手をしてくれるなら何でもしてあげたいって、いつも思ってるから…。」 恥ずかしそうにも微笑んでそう言う柚希……前言撤回だ、柚希のためなら俺は死ねる!(土壇場で生き抜くタイプ) でもそういう事を言ったら柚希が泣いてしまうので言わない。 「命尽きるまで俺は柚希を愛する!」 「うん、僕もずっと一緒に居るから。だから、ずっと傍に居てね。」 「当たり前だ。」 柚希が俺の首の後ろに手を回したから、柚希の唇を塞ぐ。 唇同士で食み合って、舌を絡める。 柚希の唇は何度キスしても、いつも柔らかく温かい。 柚希がキスに気を取られている間に、俺も衣服を脱いだ。 硬い俺を柚希のそこに押し付けたら、ローションでぬるぬるしていた。 そして柚希は半勃ちだった。 「ん……プレイで興奮したか?」 「擦ったりガン見されたからだよ…。」 唇を離して答える柚希。 顔が四たび真っ赤だ。 「じゃあ興奮はしなかった?」 「……ちょ、ちょっと…した。」 ああ良かった、やっぱり恋人同士のプレイは、両方が楽しまないとな。 「柚希、今度は俺の手で直接苛める。」 「…優しくしてね?」 「それだけは出来ない!!」 柚希の答えと仕草を見たら滾ってしまった。 幸いローションが付いてるから、そのまま下から柚希の中に入る。 「あっあんっ!涼一さんっ、中がぬるぬるっ!」 必死に俺の後ろ首に手をしがみつかせながら、俺の突き上げに合わせて腰を上下させる柚希。 「あっ、あぁっ!涼一さん…っ、ぬめって……っ!速いっ!」 徐々に柚希とずれるように動くと、柚希の奥を自然に強く突き上げる事になり、快感を感じてる様子で、柚希の腰の動きが速まる。 喘ぎながら柚希の動きが、スパートをかける様子になって。 「りょお、いちさ…んっ!イく…っ、イくのぉっ!」 柚希が全力で俺を抱き締めながら(微々たる力だが。)、絶頂を切なく叫び、背中が弓なりに軽く反る。 柚希の絶頂を見るだけで、俺の股間はギンギンだ。 「いいぞ、イけ…っ、柚希っ!」 ガシガシ前立腺を突いてやり、柚希を追い詰める。 「あぁっ!そこぉ!いっちゃ……ああっ!あああっっ!!」 柚希の絶頂を見送ってすぐに、俺を締め付ける柚希の襞が心地いい。 俺もその気持ちの良い柚希の体内に、大量に白濁を吐き出した。 「ああ…んっ!りょういちさんが…だしてくれてる…っ…!」 最近は柚希は、体内射精にもイってくれるようになった。 「こんな俺特な身体、絶対に手放せないな。」 「はぁ…っ、は……りょういちさんが、望む身体になれてる?」 「勿論身体だけじゃないぞ。柚希の全てを愛してるんだからな。」 「うん…わかってるよ。」 そう言って、嬉しそうに微笑む柚希。 「…柚希が可愛いのが悪い!」 そう言うと、柚希の笑顔と言葉に興奮した俺は、柚希を押し倒して突き上げを再開した。 「あっあぁんっ!深いっ!おなか……っ!ふあああ―――っ!!」 俺は激しく柚希の最奥を抉じ開けて、乱暴にそこを突く。 柚希がイきまくってるのを、もっともっと見たいと腰をひたすら動かした。 「ひゃあああんっ!!あたま、へんにっ!!ああっ!あああ―――っっ!!」 柚希は出すものはとっくに終了して、ドライで達し続けている。 「柚希、っ……メスイキ気持ち、いいか?」 速度を変えずに突きまくりながら尋ねてみた。 「きも…ちぃっ!ゆずき……めすいきしちゃ…っ!!あっ…ふゃああっっ!!」 恍惚の表情で柚希はびくりと大きく跳ねると、勢いよくプシャーっと潮を吹いた。 「あっあっ!しお、でちゃあああ―――っっ!!」 「くっ……!」 柚希がエロ過ぎて、もう少し突き上げようとしていたのに、我慢出来ずに全部柚希の腹の中に吐き出してしまった。 「柚希…っ。」 様子を見ようと窺うと、柚希は意識を失っていた。 そりゃそうだな。 上から退いて柚希の横に倒れ、柚希を抱き寄せる。 まだ息が荒いが、穏やかに眠っている。 額やこめかみに軽くキスをして、感謝を示す。 もはや寝ている柚希を数時間眺めるのも、俺の日課……趣味と言える。 「……お休み柚希。」 そっと唇にキスをすると、ほんの少しだけ柚希の口角が上がった。 柚希の意識があったら、また食べていたところだ。 柚希の頭の香りを楽しみながら、いつしか俺も意識を手放していた。

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