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第5話

 1ー5 夜の森  男たちは、俺を地下へと連れていき押さえつけると服を全て剥いだ。  「ちょっと、待って!」  俺は、必死に訴えた。  「なんで、俺がこんなめに?」  「それは、地獄でお前の母に聞くがいい」  男たちの内の明るい砂色の髪の方が口を開いた。  「お袋に?」  俺は、男たちに後ろ手にロープで縛られながらきいた。  だが、男たちは、それ以上の無駄口はたたかなかった。  「いっ!」  俺は、きつく縛り上げられて顔を歪めた。  しかし、男たちが俺に情けをかける様子はなかった。  俺は、素っ裸で縛られて膝まづいたままで男たちを見上げた。  「あの、もし逃がしてくれたら、その、なんでもしてやるから」  畜生!  俺は、顔が熱くなってきた。  なんで俺がこんなことを。  とにかく無事に生き延びたら全員死刑な!  砂色の髪の男は、もう1人の茶髪の男を伺うように見つめたが、ダメだった。  「だめだ。宰相閣下は、そんなことを見逃す方ではない」  砂色の髪の男は、ため息をつくと俺の体にそっと手をかけ、俺を抱き上げた。  そして、地下室の真ん中にぽっかりと開いた穴へと俺を放り込んだ。  「恨んでやるからなっ!」  俺は、叫びながら暗い穴の底へと落ちていった。  祟ってやる!  俺は、どすんと穴の底へと投げ出された。  「っ!」  穴の底は、柔らかな泥が広がっていた。  おかげで、全身が痛んだけどたいした怪我はしていなかった。  「いてぇっ・・」  俺は、ゆっくりと体を起こすと辺りをうかがった。  徐々に暗闇に目が慣れてくるとそこが鬱蒼とした森の中であることがわかった。  なんで?  ここは、地下室の穴の中なんじゃねぇの?  俺は、上を見上げた。  木々の梢の間から星空が見えた。  ここ、どこ?  俺は、立ち上がると近くにあった木の幹へと体をもたれかけてため息をついた。  腕が痛い。  あいつら、こんなにきつく縛る必要あったのかよ!  俺は、舌打ちした。  状況は最悪だった。  俺は、なんかよくわからない異世界の夜の森の中にいた。  しかも、裸で縛られて。  両足は自由だったので、俺は、とにかくこの森から出ることにした。  森は、危険だ。  それも、夜の森だし。  時々、どこからか獣の鳴き声が聞こえるし。  だが、闇雲に歩くのも危険だ。  俺が悩んでいると背後で何かの気配がした。  俺は、あわてて木の陰に身を隠した。  

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