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暑さも遠のき、少し過ごしやすくなってきた 馨は、タイイクサイで忙しそう 汗だくになって帰るのをよく見かけた シャツをパタパタ扇ぐ馨 透けたシャツの下に見えた黒い刻印のようなものに目を見張った 祓い屋一門の紋章 「うそ......」 何も教えられなかった僕に唯一与えられた書物に書いてあった紋様 永く一族と敵対していた家 何代か前にウチと婚姻関係を結んだとあった 「馨が......祓い屋」 僕には、妖力は無いけれど 祓い屋...... 何故か、胸が締めつけられるように痛かった

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