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妖気

紫色を帯びたその心臓は、2つ 跳ねながら移動している 「滅!」 【グヴァァァ!】 フシュッ―― 完全に残りの血管諸々を取り出すと傷が塞がっていく じゃあ、環の心臓はっ? 左胸に当ててみると僅かに鼓動が感じられる 「環っ!?環、聞こえる?環!目、開けて」 「!」 初めて感じた 桜からの妖気 流れが環に向く 強い風が吹いて花びらが舞い上がる 子供の泣き声が止んだ 「環っ!」

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