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第五章・4

「健さん、早く挿れて……」 「前戯は要らない?」  潤んだ瞳と同じように、すっかり濡れている未悠の後蕾だ。  健に奉仕しながら、自分も昂っていたのだろう。  両脚を擦り合わせる未悠の悶えは、まるで誘っているかのようだ。 「じゃあ、挿れながら可愛がってあげるよ」  健はひとまず、未悠の体に杭を打ち込んだ。 「う、っふ。ん、うぅ、あ!」  じっくりと挿れられる時間は、途方もなく気持ちがいい。  体の中を全て暴かれる。  そんな心地を、未悠は感じていた。 (まだ二度目だから、優しくしないとな)  健はそう思い、ゆったりと腰を使っていたが、未悠は喘ぎながらも注文を付けてきた。 「も、っと。もっと、う、うぅ、あ! はぁ、んん!」 「もっと欲しいのか?」  せわしく首を縦に振る未悠に、健は唇を舐めた。 「解った。もっと激しくしてやるよ」  そして、今までの倍のスピードで動き始めた。

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