「瑞樹？悠里？どこにいるの？」 「姉ちゃん！？」 「大丈夫か？」 「どこ？助けて・・・。」 ガシッ 「俺はここだ。」 ガシッ 「僕もここだよ。」 「瑞樹・・・。悠里・・・。」 ドサッ 「姉ちゃん・・・。」 「どこなの？って言ってたから・・・。目か？」 「でも、姉ちゃんは、耳だけって言ってたよね？」 「何があったんだろう。」 「起きたら聞いてみよう。」 「スースー。」 夜９時前 パチッ 「姉ちゃん？大丈夫？」 「悠里？起きたか？」 「起きた・・・！！」 「よしっ。」 「姉ちゃん！！」 「蒼。これ見えるか？」 「何も見えない・・・。真っ暗。」 ポロッ 「瑞樹も・・・。悠里も・・・。見えない・・・。」 スッ・・・ チュッ 「俺はここだ。」 「兄ちゃん・・・。」 「もう寝よう？みんなで・・・。」 「うん・・・。」 目が見えなくなった。 急に起こったことだった。 嫌だった。 瑞樹にキスもされた。 それは、うれしかった。 「こっちだ。ゆっくり歩けよ。」 「うん。」 バサッ 「なんで、私が真ん中なの？」 「俺と悠里は、すごく寝相が悪いんだ。」 「クスッ。」 「あっ。笑ったな？」 「ごめん・・。」