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梅雨
ザーーーッザーーーッ
「うわぁ…大雨じゃん。
超最悪なんだけど。」
「梅雨だからしょうがねーよ。」
ホームルームが終わった後、
俺と紗智は窓の外を見ていた。
クラスメイトはもうほとんど教室には
いなくて雨の音と少しの話し声と
俺と紗智の声が響いてるだけ。
てゆーか、
昨日も一昨日も雨だったし、
今日なんてこれ絶対警報出てるレベル。
こんな中、帰るのかよ。
「まぁ、蓮はせいぜい風邪ひかねーように
早く帰れよ〜〜」
紗智は窓から離れて机の所に向かい
鞄を背負った。
俺はそれを目で追いながら
口を開く。
「紗智はこんな中、部活か。
お疲れだな。」
「お前だって帰宅部っていう部活に
入ってんじゃん。」
「うるせー。」
そう言いながら俺も鞄を手にした。
「じゃあな、蓮」
「うん、バイバイ」
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