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怖くて黒いもの。
やめて、怖い、触らないで。
お願い、します。
怖い、んだ。
誰か、助けて。
「悠眞く~ん?どうしたの~~?
ていうかごめんねぇ、食べるの邪魔しちゃったぁ~」
「・・・いえ、大丈夫ですよ」
・・・危ない。真顔になるところだった。
常に笑顔で。心配かけちゃ駄目なんだ。
迷惑かけちゃ、駄目なんだから。
「おい雅!!」
今度は誰・・・
「あ、かいちょ~。
仕事終わったの~~?」
「お前が途中でどっか行くから終わらねぇんだよ!!」
「だってぇ~」
「うっさ・・・」ボソッ
って・・・・・・駄目だ、また。
心の中の真っ黒な部分、闇が感情と共にドロドロと溶けて口から出てくる。
言いたくないのに。
嫌われたくないのに。
どうしよう。
聞かれてないかな、、、
「かいちょーがボクに仕事割り振るからイケナイんだよ~?」
「馬鹿気た事言うんじゃねぇっつーの!」
・・・よかった。
気づいてない。
でもそろそろ退散しないと。
僕がおかしくなる。
「フフッ、・・・それではそろそろ僕は行きますね。
長谷川先輩、沢樹先輩、有難うございました。
失礼します」
また、僕は顔に偽りの笑顔を貼り付ける。
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