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唯一
待ちくたびれたのか
あなたはソファーに横になり
寝息を立てていた
暫く眺めていたが
触れたい欲求に負け
そっと頭を持ち上げ
膝枕をすると
次から次へ
欲望が騒ぎ立てる
それを抑え込み
そっと口づけ
髪に触れる
あなたはゆっくり目を開けて
俺を見ると
慌てからだを起こし
「ごめん
なんだか
横になったら…」と
恥ずかしそうに俯くあなたが
愛しくて
おいでと言いながら
あなたの手を引く
あなたは俺の胸に
しがみついて
泣き出した
俺の腕の中で
泣きじゃくるあなたは
今夜俺の唯一の人になる
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