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第6話 side友樹

まさか、光太郎に彼氏がいたなんて意外だな。 光太郎を送り届けた後、駅の反対側に家がある友樹は、今来た道を帰りながら、今日二人から聞いた話を考えていた。 経験少なそうだったのに、まさかそんな早くから相手がいたなんて。俄然興味が出てきた。 不穏なことを考えている友樹の心情を、光太郎は知る由もない。 友樹は、やっぱり改めて、光太郎のことを可愛いな、と思った。酔うと耳まで赤くなっちゃって、中学での侑吾とのキスの話をしている時の照れた顔もまた可愛かった。 侑吾は完全に志向がノンケだな。あんな状況でキスしたら、光太郎が侑吾のことを好きになってもおかしくない。今の侑吾の態度を見る限りでも、恋愛じゃなく、深い友情って感じだな。 そう確信する友樹だが、光太郎は侑吾のことが好きだったんじゃないかと思う。今は違うって言っていたけど、どうなのかな。 まあ、落ち込んでいるときに、優しい言葉をかけられて、キスされたら、俺でも嬉しく思うよな。 たかがキスの話で赤くなる光太郎に、それ以上のことをしたらどうなるんだろう。こんなことを考えてるのがバレたら、侑吾に怒られるな。

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