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第7話

俺はふたりより早く部活が終わり 教室に先に戻ってきていた 「あぁ疲れたわ 腹減った 昼のパンあったよな」 俺は鞄からクリームパンを出して かぶりついた瞬間 ひょっこり砂川が入ってきた えっ!何で?思わず 「ゲホッゲホッ~砂川 どうしたの? 忘れ物?」 砂川も一瞬固まっていたようだが 「あっ大丈夫?ごめんびっくりさせた? えっとえっと部活終わって…」 「大丈夫大丈夫 あぁ部活かぁって何部?」 えっとえっとだって可愛過ぎる 「美術部…」 「へえ~」 何だ俺はもっと気の利いた事は言えねぇのか 情けない~ 勿体ない!こんなチャンスそう無いだろう~なんか話したい なんかねぇかなぁ すると廊下が騒がしくなり 他の部活終わりの連中が戻っ出来た  畜生!!!! もう一回部活行け行け 砂川は周りを気にしながら 「じゃぁ 帰るわ また明日な」 「おぉぅ じゃぁな 気をつけてな」 「あぁ~有難う」 砂川は足早に教室を出て行った 俺は残りのクリームパンを頰張りまたむせた

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