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第64話

「おはよっ優!」 「あっ おはよっ」 ちょっと戸惑っている俺に 富永はポンと肩を叩いていつものように肩を組んでくれて教室に入った 圭吾はもう来ていて矢沢と話していた 「おはよっ 好弥 優」 「おはよ~新 圭吾」 圭吾は富永を軽く小突いていた 意識し過ぎだよ俺は~ 普通 普通 平常心 後から声が 圭吾だ! 心臓がやばいい~ 「優 今日弁当?」 「へぇッ!あっ ううん 購買なんだ」  普通じゃぁない~声裏返った! 「じゃぁ一緒に買いに行こ 富永は買って来たって言うからさ」 「そうなんだ 判った 声かけてよ」 お互い視線を合わせるような ないような… 「あっ…有難う」 「いやいや 後な」 富永がこっち見ている 矢沢は顔覆ってる あれは笑ってる 絶対! 席に戻った圭吾は… 優しく頷いてくれた 俺も頷いた ちょっとにやけてしまったけど

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