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壊さない為に、恋心は押し込める。

自分の恋心に気付いた高3の夏。 理由としては簡単だった。 雅人が県外の学校へ進学をすると言ったのがきっかけだった。 勿論、家も引っ越すという。 会えない、という訳では無い。 高校を卒業したら、バラバラになる。 そんなことは元より分かっていたはずだ。 なのにどうしようもなく、胸が痛くて悲しくて、1人で泣いた。 「離れたくねぇ、なぁ」 あぁそうか、俺は。 「好きなんだなぁ……」 そんな呟きは、静かに消えていった。

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