2 / 2
第1話
カーテンの隙間から光が差し込む。
「ふわぁぁぁ…ねむい……」
オレ、如月斗亜(きさらぎとあ)は目を覚ました。
トントントン…と階段を下りる。
「母さんおはよぉ…」
「あら、斗亜おはよう。よく眠れた?」
「あぁ、うん…」
ねむすぎ…
そう思って時計に目を移すと8時を指していた。
……ん?8時?は、はちじ…?
あと5分で家を出ないといけないことに気づいて俺は大声を上げた。
「うわぁぁぁ!!もうこんな時間じゃん!話してる暇なかった!!外で綺斗が待ってる!」
やっべぇ、綺斗意外に時間に厳しいからな…
怒られるのは嫌だし、急いで準備しねぇと!
ダダダダッと階段をかけ登り急いで準備をして階段をかけ下りる。
「あっ、母さん!今日は朝ご飯食わずに行くわ!じゃ、行ってくるー!」
「えっ?ちょっと斗亜!?」
朝は売店で買って食べよう…。
時間が無いから仕方ねぇ!
そして、ドアを勢いよく開けて俺は外に出た。
「おはよ!綺斗、はやいな!」
「ん。おはよう斗亜。」
そう言ってニッコリ笑った。
やっぱりいつ見てもイケメンだな…。
コイツは皇綺斗(すめらぎあやと)学校1のイケメンで学校の王子様+俺の幼なじみだ。
家が隣で幼稚園の頃からよく遊んでいた。
「じゃ、学校行くか。」
「うん。」
ん〜最近綺斗が人気過ぎてオレ近付きがたいんだよな…
そうこうしてる間に学校に着いた。
ってか、俺ら何も話してねぇじゃん…(気まずっ)
「おっはよう!!」
「うわぁぁぁ!!」
ビックリして後ろを振り返るとそこには親友の有栖川結城(ありすがわゆうき)がいた。
「結城!毎回飛びついてくんなよ!」
「あははっ、ワリィワリィ、ちょっと遊び心が。」
ほんともう…ガキだなぁ…
「あ、そう言えば綺斗、今日は朝から生徒会で招集あったよね?」
「うん。じゃあ俺はもう行くね。またね、斗亜。」
と言ってニッコリ笑った。
「うん。じゃあまたね。」
ふぅ…と息をついて俺は教室に向かった。
ともだちにシェアしよう!