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第1話

カーテンの隙間から光が差し込む。 「ふわぁぁぁ…ねむい……」 オレ、如月斗亜(きさらぎとあ)は目を覚ました。 トントントン…と階段を下りる。 「母さんおはよぉ…」 「あら、斗亜おはよう。よく眠れた?」 「あぁ、うん…」 ねむすぎ… そう思って時計に目を移すと8時を指していた。 ……ん?8時?は、はちじ…? あと5分で家を出ないといけないことに気づいて俺は大声を上げた。 「うわぁぁぁ!!もうこんな時間じゃん!話してる暇なかった!!外で綺斗が待ってる!」 やっべぇ、綺斗意外に時間に厳しいからな… 怒られるのは嫌だし、急いで準備しねぇと! ダダダダッと階段をかけ登り急いで準備をして階段をかけ下りる。 「あっ、母さん!今日は朝ご飯食わずに行くわ!じゃ、行ってくるー!」 「えっ?ちょっと斗亜!?」 朝は売店で買って食べよう…。 時間が無いから仕方ねぇ! そして、ドアを勢いよく開けて俺は外に出た。 「おはよ!綺斗、はやいな!」 「ん。おはよう斗亜。」 そう言ってニッコリ笑った。 やっぱりいつ見てもイケメンだな…。 コイツは皇綺斗(すめらぎあやと)学校1のイケメンで学校の王子様+俺の幼なじみだ。 家が隣で幼稚園の頃からよく遊んでいた。 「じゃ、学校行くか。」 「うん。」 ん〜最近綺斗が人気過ぎてオレ近付きがたいんだよな… そうこうしてる間に学校に着いた。 ってか、俺ら何も話してねぇじゃん…(気まずっ) 「おっはよう!!」 「うわぁぁぁ!!」 ビックリして後ろを振り返るとそこには親友の有栖川結城(ありすがわゆうき)がいた。 「結城!毎回飛びついてくんなよ!」 「あははっ、ワリィワリィ、ちょっと遊び心が。」 ほんともう…ガキだなぁ… 「あ、そう言えば綺斗、今日は朝から生徒会で招集あったよね?」 「うん。じゃあ俺はもう行くね。またね、斗亜。」 と言ってニッコリ笑った。 「うん。じゃあまたね。」 ふぅ…と息をついて俺は教室に向かった。

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