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真夜中の密事 16

渚と呼ばれる度に腰がびくびくと波打ち、快感で喘ぎが止まらない。 「渚、気持ちいい?」 さっきまでは、恥ずかしさから決して素直に口には出来なかったけど、 「きもち……いい……ッ」 もうそんなことはどうでもよくなってきた俺は思ったままに返事をした。 身体中が熱くて、 橘が触れた一箇所一箇所が消えない熱となって奥深くへと浸透していく。 「ここすげー熱いな」 「だっ……て……」 好きな人が触ってくれてるんだから当たり前だろ。 「……はッ……んん……」 感じきった敏感な身体が時々震え、 もっと、もっと……と、 強請るように腰を押し付ければ、更に強く握られる。 「………はッ…ん」 そして次第に、ひんやりとしたコンクリートが冷たくてちょうどいいくらい身体中が熱く火照って、漏れる声は更に甘くなっていった。

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