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プライステイスト24
「あ~。もうほとんどないの~?」
「お前、まだ食べる気か?」
「う~ん。ごはんはもういいけど、ワインはもっと飲みたいな~。ねぇ、コウのストックないの~?」
若干の物足りなさを感じ、コウは真剣に自分の買い置きしてあるワインのことを考えた。しかし、酔っ払ったタクトの発言であることを思い出してすぐに頭の中から振り払った。
「タクト、お前はこれ以上飲むな」
「え~? なんで~?」
何度もコウに問いながら近付いていくタクト。その目は自然と上目遣いになっており、彼の上に乗っかりながら誘惑していく。
あっ、と小さな声でコウが呟いたと思うと、その口を優しく塞いでいた。
触れ合うだけのキスはしばらく続き、気付けば部屋は静寂に包まれていた。コウは一切振り払う素振りを見せず、ただじっと受け入れていた。
ようやく満足した様子を見せると、ゆっくりとタクトは離れていった。
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