78 / 214

プライステイスト35

「次、シャワーだよ」 「少しくらい休ませろよ。それともあれか、俺と一緒に入りたいのか?」 「なっ……!!」  タクトの顔がみるみるうちに赤くなっていく。その様子に、コウは大声で腹を抱えながら笑っていた。  その様子に、頬を膨らましながら近付く。 「もぉ! 人が真面目に言ってたのに……」 「わりぃわりぃ。でも俺は、たまには二人で入るのも悪くないと思ってるけどな」  コウの一言に胸をときめかせ、その場でじっとしていることしかできなかった。  そこへ、コウが強引にタクトの腕を引っ張って身体を引き寄せ、二人してソファの上に転がる。 「あ、ちょっ……」 「俺は寝てーんだ。シャワーはその後だ」

ともだちにシェアしよう!