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いつかのさけ45

「あはは。そう言ってくれるのは嬉しいよ。次も期待しておけよ」 「俺も次回の飲み会、楽しみにしておきます」 「美味いもの、楽しみです」  片倉と若松も楽しみにしていることを伝える。  それは事実でもあり本心でもあったが、二人がそれ以上に望んでいることは、岡崎と桂木が完全に二人きりで食事を楽しむことであった。  その思いを胸に秘めたまま今日の感想を伝えていくと、岡崎はとても嬉しそうは反応を示していた。  また別の機会に美味しいものを堪能しよう。そう決めた二人は、流れに合わせた会話を続けた。  しばらくすると会計を済ませた店員がやって来て岡崎のカードを返した。  それを合図にしたように、身支度をして四人は店から出ていく準備を始めたのだった。

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