171 / 214
いつかのさけ45
「あはは。そう言ってくれるのは嬉しいよ。次も期待しておけよ」
「俺も次回の飲み会、楽しみにしておきます」
「美味いもの、楽しみです」
片倉と若松も楽しみにしていることを伝える。
それは事実でもあり本心でもあったが、二人がそれ以上に望んでいることは、岡崎と桂木が完全に二人きりで食事を楽しむことであった。
その思いを胸に秘めたまま今日の感想を伝えていくと、岡崎はとても嬉しそうは反応を示していた。
また別の機会に美味しいものを堪能しよう。そう決めた二人は、流れに合わせた会話を続けた。
しばらくすると会計を済ませた店員がやって来て岡崎のカードを返した。
それを合図にしたように、身支度をして四人は店から出ていく準備を始めたのだった。
ともだちにシェアしよう!