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<7> 不倫プレイ編
「ね……今日、不倫カップルってシチュエーションでしない?」
金曜日、いつものようにベッドに押し倒してキスして、とろけさせてからそう切り出してみた。組み敷いている愛しい人は、息を荒げながら「なに……」と眉間に皺を寄せる。
「父さんはエッチな奥さんね」
設定でもなんでもなく事実なので、間違いじゃない。奥さんって呼ぶからね、と頬にキスしながら言うと、下にいる身体がぶっと吹き出して噎せた。
「そんなん、俺……絶対笑うから、無理だぞ」
「だめ、笑っちゃ。真剣にやって」
真剣ってなんだよ……とぶつぶつ言うのを無視して胸に手を滑らせる。そういうAVを撮影しているような気分にもなってきて、下半身のテンションが上がった。
「あ……っ」
キスしながら、むちむちした雄っぱいを存分に揉んで、乳首をきゅーっと引っ張っていじめてやる。
「っや……っめ、っ……」
強めに引っ張ったせいで、背中が軽く浮く。こうやって摘んだら、ほんとに何か出てくれればいいのに。
「ローション取って」と、父さんのほうが近かったので耳元でお願いすると、半分開いたベッド横の引き出しから、緩慢な動作で取って渡してくれた。これが不倫の密会だと思うと、旦那さんのものじゃなく、俺に入れられるために自分から差し出していると思うと……燃えるシチュエーションに、異様に興奮した。
「ふ、あっ……あぁっ……」
どろどろに垂らしてキスしながら慣らしてから、熟れて美味しそうになったそこに先端を押し付ける。入れずに、先端を含ませただけで止めた。
「んっ……」
「……このまま入れちゃうよ?」
胸を大きく喘がせたまま……一瞬、繋がろうとしているところを見やって、「……ん」と小さな吐息が聞こえた。
「ゴムしなくてもいいの?」
浮気相手の年下男になりきって聞く。現実通り、旦那さんより三十歳若い設定にした。ジトッと面倒くさそうに一瞥されるが、不倫カップルだって言ったでしょ、と念を込めて見返す。睨んでるつもりかもしれないけど、指を四本咥え込む勢いでぐちゃぐちゃにされて潤んだ目は、誘ってるようにしか見えなかった。
「……い、いい……」
これが普通のエッチだったら、「いつもそんなこと聞かないでそのまま入れるくせに」と返ってくるところだ。父さんもノッてくれてるかと思うと嬉しくなった。
「じゃあこのまま入れちゃお……」
「あっ、あ……う……っ」
わざとチャラ男っぽく言ってみる。腰を浮かせて首を軽く持ち上げて、結合部を見せつけるようにずぷずぷと挿入した。
「ひ、ああっ」
「ほら、ちゃんと見て……」
父さんが驚いて目を見開いている間に、毛がお尻にくっついて擦れるくらい奥まで入れてやった。
「あぁ……っぁ、あっ……」
「あーあ、生でしちゃったね……」
心の中で、金髪、ピアス、日サロで肌を焼いているという設定も付け足す。楽しい。仕事で台本を覚えるのは大変で苦痛だが、このチャラ男はめちゃくちゃ楽しい。きゅう、と中がきつくなったので、父さんもこういうの、まんざらでもないのかもしれない。
「ふぁ……はあぁ……っ」
手首をシーツに縫い付けて、旦那以外の男のを咥えてるのを見せつけるように、ゆっくり引き抜いた。
俺も十八歳の誕生日に初めてした時よりは上手くなっていると思うし、父さんも二人の男に抱かれ慣れて身体も開いてきて、本気で人妻の色気が出てきてると思う。外に出すのが心配なくらいに。
この色気は隠そうと思っても隠せないから、それを敏感に嗅ぎつけた俺みたいな男に誘惑されたり、ストーカーされたり、監禁されてしまうんじゃないか……って、本気で心配になってくる。
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あらすじ画面もご参照ください。
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