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16.おれのイマジナリーミズキの件 *
それで、話は居酒屋トイレの件に戻るわけだ。
つまりおれはミズキ先輩と『バイト先の先輩・後輩』という関係から一歩も進んでいない状態で"そういうコト"を致してしまったのであり、当然恋心だって3/1も伝わっていないわけで、純情な感情は空回り、I LOVE YOUさえいえないでいるMY HEART…とはまさにこのことだった。
しかも直後に黒づくめバイク野郎にミズキ先輩を掻っ攫われて……
じゃあさ、じゃあさァ!?!?
アレはなんだったの!?!?!?
手作りオムライス作ってくれたり!?(語弊あり)
いつもふにゃふにゃほわほわ・癒しのエンジェルスマイルしてくれたり!?!?!?(おれフィルター)
初来店当時のおれのこと覚えててくれてたり!?!?!?(これは事実)
その理由が「かっこよかったから」だったり!?!?!?(まさかの事実)
耳打ちでナイショ話したり!?!?!?
きゅるきゅるな小鹿ちゃんみたいな瞳で見つめてきたり!?!?!?
思わせぶりなこと言っておれの胸を人差し指でツンってしたり!?!?!?(あの光景から永遠に抜け出せない)
わからない!!!!!
なにもかもがわからない!!!!!!
これはおれには難問すぎる!!!!!!
むしゃくしゃした思いのまま原付をぶっ飛ばして帰宅し、熱いシャワーを頭から浴びても、力任せにシャンプーヘッドをぶっ叩いてがしゃがしゃと頭皮を剥ぐ勢いでシャンプーして、ドライヤーを30秒で済ませてド狭い1Kのソファにがすんと座っても、むしゃくしゃは晴れなかった。
腹の底が燃えるように熱くて、いつもの癖でスマホに手を伸ばしTwitterでアニメ情報を追っていたって記憶がぶり返し、あの光景が頭の中で再生される。
…黒のバイク。たぶんスズキのスポーツ&ツアラーで、あのデカさなら総排気量は1000ccとかその辺だろう。大型二輪車免許を所持していないと乗れないレベルの。シルバーのカスタムペイント、腹が立つほどイカしてた。
いつかはおれもああいうデカくてゴツいバイクにまたがって、後ろに好きなひと乗せて走りたいって思い描いてた姿、そのものだった。
後ろに乗った好きなひとに「落ちないようにおれに掴まってて」って言うと「わかった」ってその人が言って、おずおずとおれの腰に両腕を回してくるんだ。身体がぴったり密着してドキドキして、それが初めての接触だったりなんかしてさ、そういう恋愛をおれはしたかったんだ。
告白したのは向こうからでもこっちからでもいいんだけど、初めて好きなひとと連絡先交換したりして、毎日夜遅くまでLINEして、たまに電話したりなんかして。
初デートは遊園地とかに行って、アイスとか食べて、手を繋いで歩くのにドキドキしたりして、観覧車乗ってふたりっきりの時間を楽しんで。観覧車のてっぺんでキス…とかしちゃったりして、会話とか無くなっちゃって、でもふたりとも心のなかで『ずっとこの時間が続けばいいな』って願ってるあたり気持ちが通じ合っちゃったりしてて。
ドキドキした気持ちのまま初デートが終わって、夕食前にバイバイして。好きなひとの家までバイクで送り届けたりしちゃって。
そんなデートを2回、3回って続けて、そしていつか……
……みたいな恋愛をおれは思い描いていたんですけど!?!?
なのに、おれのこのたぎる思いをひとっつも伝えてない状態で、あ、あんなことしちゃって…………
あーーーーーっっっっ、?!!????!!!!。、、??!!
おれはこれからミズキ先輩にどう接したらいいんだ!?!?!?!?!?
…………
よし、オーケイ、分かった。
もちつけおれ。
ひとつひとつ整理していこうじゃないか。
まず、あの黒バイク野郎はきっとお兄さんとか大学の友達とか、なんかそんなかんじのクリーンな関係に違いない。
酔っ払ったミズキ先輩をホテルで押し倒して手篭めにする悪い男とか、そんなんじゃない。
だって先輩、あんなに慣れた様子でバイクの後ろに乗ってたじゃんか。あれは絶対乗せてもらうの初めてなんかじゃないし、それにあの天使のミズキ先輩がおれとあんなことしたあとでカレシに家まで送ってもらうなんて………
…天使?
待て、よく考えろおれ、今日のミズキ先輩は天使だったか?
だって、だってだよ、居酒屋のトイレで…………
『ナカきもちよくして…っ♡』
『もっと、ゴリゴリ、して…っ♡ン、ん、だめ、ナカ、きもちぃ………!!』
『んぅ、うん…!!こぇしゅき、っあっ、あっ!っょぃ、っっ…!おっきい…!!!』
『ん、ん、んっ、んぅ!ぁっっ、ンゥ、♡』
トイレに響き渡る先輩の嬌声。
ミズキ先輩のまあるい形のいい尻にずっぽり咥え込まれたおれのちんこ。
おれのちん棒の太さ分ギチギチに広がってる尻の穴がはちゃめちゃにエロくて。
じゅぽじゅぽ泡立ちながら出たり入ったりしてて。
キッツい穴が最高に気持ちよくて、熱くて、ちんこにねっとり絡みついて。
あんあん鳴きながらトイレタンクにしがみついてる先輩。
自分で出したたっぷりの精液を手で受け止めて『すごいでちゃった…』って照れ笑いしてる先輩…
「…はぁ、ミズキ先輩…………かわいい……」
つい1時間くらいまえのことなのに、思い出したら我慢できなくなってきて、固くなり始めたちんこをスウェットのうえから揉んだ。ぐり、と強めに刺激するとそれが引き金になっちゃって、急激にちんこに血が集まってくる。
「っ、はぁ、……先輩……先輩……!!」
声、めちゃくちゃ可愛かった。つるつるの丸いお尻が超エロくて。
感じてるときの先輩ってこんなになっちゃうんだって、思い出すだけでもおれもヤバくて。
キツくて超きもちいいナカでちんこをゴリゴリしてたあのサイコーな瞬間を思い出しながらスウェットとパンツをズラしてちんこ取り出して、ちいさなくちで一生懸命フェラしてくれてる先輩とか、顔赤くしてちょっと涙目になってる先輩とか、お尻におれのぶっといちんこハメてびくびくしてる先輩とか、おれが腰を振るたびに「あっあっ!」って鳴くところとか。
おれがこのひとを支配してるんだって優越感みたいなモンがすげーーーー気持ちよくて。
飲み会が終わったあと、酔っ払ってちょっと足元がおぼつかない先輩が『んへへ、楽しかったねぇ』って上機嫌で、いつもより赤くぽってりした唇を指でむにむにいじって、おれとの秘密を共有したちょっと悪い小悪魔みたいにちょっとえっちっぽく笑ったときの顔とか。
そんなんを思い出しながらめちゃくちゃにちんこシゴいてたらおれもすごい盛り上がってきちゃって、いつもより超・超・超気持ちよかった。
妄想のなかでならいくらでも好きなようにできるから、妄想えっちの場所は気がつくと居酒屋トイレからどっかのベッドのうえに移動してた。
「はぁ…はぁ…っ」
目をつぶって、夢中でえっちな先輩のことを想像する。
正常位で、おれに掘られて気持ちよさそうに泣いてるミズキ先輩。足はM字に開脚して、えっちなところ全部丸見えで。
『見ないでっ』って泣いてる先輩を思いっきり虐めてやりたい。
「ココこんなにぐちゃぐちゃになってるよ」って言葉で虐めて、先輩のお腹の上でぷりぷり跳ねてる先輩のちんこの根元をギュッて握って、イきたくてもイけないようにして、『もういや、やめて』って言いながら気持ちよくてトロトロになってる先輩をむちゃくちゃに犯して、おれのことしか考えられないようにしてやりたい。
『カイセー、きもちぃ…!もっとシて、ッッ〜〜〜!!』
『もっと、もっと、…!!ナカいっぱいにして…!!!』
「はぁ、はぁ、せんぱい…せんぱい…!!」
無我夢中でそのへんに投げてあった枕を抱きしめて、豪快に腰振ってぐちゃぐちゃにちんこをしぼった。
フィニッシュはもちろんイマジナリー・ミズキのナカ。
もうすっかり「ミズキ」って心の中で呼び捨てにするのはおれの鉄板。
おれの妄想の先輩なかのはカラダもココロも全部すっかりおれのもので「すき、すき…!!」って事後もだいしゅきホールドしてくるカワイイ奴なんだぜ…!
はぁ………今日めっちゃたぎったわ…………
一回ホンモノを味わっただけあって、いつもよりリアルで立体的で超絶エロいミズキとの最高のエアーセックスだったぜ!!^_^)bbb
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