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油断大敵な二人の関係
「ああ、やっぱりだ…――」
「何ッ……!?」
「その目が俺は好き何です――」
「貴様ッ……!」
その言葉に再び頭がカチンときた。そしてあいつを目の前で強く睨むと、ふざけるなと怒鳴った。だが、あいつは余裕の笑みで見つめてきた。
「葛城さんが俺を拒絶しているって事が分かるんで。それに…そんな風に睨まれると逆にこっちは、エンジンかかっちゃいますよ。ちょっかいだけで済まそうとしたのにどうしてくれるんですか? 責任とって下さいよ…――」
「責任…!? お前、人のせいにする気か…!?」
阿川はそう言ってくると、人の両手を真上に押さえつけながら再び怪しく迫ってきた。アイツに自分のせいだと言われたのが余計に腹が立った。その場で暴れようとすると、片方の手がズボンのベルトに触れた。
「ねぇ、もっと2人でいけないスリルを味わってみたいでしょ。なんなら最後までしてみますか、葛城さん?」
「お前ふざけるなっ……!!」
そう言ってくると、ズボンのベルトをいきなり緩めてきた。さすがにヤバい状況になると、俺は思いっきり目の前で暴れた。
「離せ…!」
「ハハッ、暴れても無駄ですよ。力の差じゃ俺には勝てませんよ。葛城さんはタチより、猫が似合ってます。なんなら俺が保証しますよ?」
「お前っっ!!」
いきなり目の前で侮辱されると、頭の中が怒りに支配された。ふざけるなと言って声を荒らげるとあいつの腹に蹴りを入れようと脚を思いっきり上に振り上げた。するとあいつは俺の脚をサッと避けた。そしてニヤリと笑うとズボンの中に手を入れてきた。
「ッア……!?」
「葛城さんが大人しくしないなから下着の中に手を入れますからね。それとも下着の上から触られるのが好きですか?」
「くっ…このぉ……!」
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