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第29話(5)

「さく、ぅあっ!無理っ!……イ……んくっ」  逃げようとする腰をしっかり捕まえて下から深く貫く。  ギュッとお互い抱き締め合って奥を思いっきり抉ると、雅美さんは悲鳴のような喉を開ききった声を上げて僕と雅美さんの腹の間で熱い欲望を解き放った。  その刺激に耐えられなくなった僕は雅美さんを押し倒してその身体を折り畳むように体重を掛ける。 「待っ!あ、あぁっ!っっ……あ"ぁーーーっ!!」  数度打ち付けて僕も雅美さんの奥深くで熱を弾けさせた。  荒い呼吸のまま唇を重ねてからしっかりと見つめる。 「……もっと、もっと……愛させて……」 「バカ……死ぬわ」 「死んでる場合じゃないよ」 「……はぁ……も……クソっ……」  ぜぇぜぇと息の整わない雅美さんが愛おしすぎて微笑んでいると、大きな手が躊躇いなく飛んできた。  それを受け止めてペロリと舐めると、雅美さんは喚きながら思いっきり睨んでくる。  ギュッと抱き締めてから少し体を離すと、僕は目を潤ませてその目を見つめた。  喉を詰まらせる雅美さんが僕を抱き締めてきて大きく息を吐く。 「……もう1回だけだぞ」 「うん!“もっと”って言わせるね!」 「言うか!……んっ……はっ……」  うちの狂犬は今日も愛おしい。  汗で張り付く前髪もそのままに僕は腰を打ち付ける。  口では悪態をつく愛する雅美さんを強く抱き締めて、熱い欲に満たされて僕たちはしっかりと溶け合った。

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