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繋がり2

side 悠 秋山蒼牙と名乗ったイケメンくんは、さんざん謝ったあとで「お礼に食事でも奢ります。」と言ってきた。 おそらく俺より年下のヤツに奢ってもらうのも如何なものか。 だいたい、そんなにお礼を言われるようなことをした訳ではない。 「いや、もう買ってるし。ビールも買ったからな。帰って食べるよ。ありがとうな。」 コンビニの袋を下げて見せると、何故かションボリとした様子になる。 何か、犬みたいだな。 内心そんなことを考えながら「じゃあな、秋山くん。」と別れを告げる。 マジ、腹減った。 早く帰ってビール飲みたい。 そんな事を考えていると「それじゃあ…」と声がする。 何だ? まだ何かあるのか? 「じゃあ、明日。明日、お礼させてください。」 「え、いやいいよ。悪いし。」 「食事じゃなくて、コーヒーで。」 一生懸命そう告げるイケメンくん改め秋山くんは、本当に犬みたいだ。 意外とカワイイな。 「いいよ。じゃあ明日な。」 「…!はい!」 了解すると満面の笑み。シッポが見える…気がする。 明日の待ち合わせを確認して、今度こそ別れた。 秋山蒼牙か。 犬みたいな様子を思い出して、俺は確かに笑っていた。

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