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sweet birthday第10話

突き上げと同時に俺の息子も扱かれる。 気持ちよくて気持ちよくて自分からも腰動かさずにはいられなかった。 なんか優斗さんとヤるたびに感度があがってるっつーか。 なんかそのうち後だけでイキそうな気がする。 あとなんだっけ……ネットで見たけどトコロテン……っていうの? あんなのもなっちゃいそーなくらい―――気持ちいんだよなー。 どうしよー俺マジで、 「やばいな……。捺くんの中気持ちよくて俺すぐイキそう」 「……」 やばい。 はにかむような笑顔は妖艶っていっていいくらいで腰に響く。 「……っん」 どうしてか気恥ずかしさを感じて目を泳がせたら次の瞬間には唇を塞がれた。 ぬるると侵入してくる舌に舌を絡め取られながら、背中に回ってきた手に抱き起こされる。 対面座位の格好になって下から揺さぶられ身体が跳ねた。 「……っ……ぁ、っ、く」 酸欠になりそうなくらいキスが深い。 くちゅくちゅ響いてくる唾液の音。 「ン……っ……ふ……ぁ」 ぬるぬると俺の先走りの多さを教えるように竿全体に絡めるようにして扱いてくる指先。 奥深くまで突き刺してくる優斗さんのもの。 その全部に全身痺れて優斗さんにしがみ付いた。 すぐイキそう、なんて優斗さんは言ったけど絶対また俺がすぐイっちまう。 あーもうだってもう吐射感が募ってきてしかたない。 押し寄せてくる快感の波を貪るように俺自身も腰を揺らしていく。 「……ッ……ぁ」 もうあとちょっとでイキそうで、もっとと優斗さんの背にまわした手に力を込めちまう。 どんどんと吐射感がせり上がってビクビクと身体を震わせて、 「ぁ……んっ」 限界―――直前ってところで律動が止まった。 突然離れた唇に動きに、俺の息子から離れていった手に、ワンテンポ遅れてなんでって目前の優斗さんをぼんやり見る。 「優斗……さんっ」 「―――捺くん」 イキそうだったんだけど、って言おうとする俺の言葉に優斗さんの言葉が被さる。 「……なに?」 「今日来てくれてありがとう」 「……へ……。う、うん」 なんでこのタイミングでなんだろうってちょっと思うけど優しく見つめられて言われたら頷くしかできない。 でもやっぱ身体はあと一歩ってところだから焦れてて優斗さんに身体をこすりつけるように密着させた。 俺の想いに気づいてくれたのかほんの少しだけ緩く腰が動かされる。 もの足りない動きに自分で動こうかななんて思ってたらまた名前を呼ばれた。 「―――捺くん。俺、捺くんの誕生日祝いたいな」 「……誕生日? 6月だからもう終わっ……」 「来年の誕生日」 「……来年?」 「だめ?」 「いや……全然。嬉しい……」 けど、来年ってまだ8か月も先のことだ。 正直―――……8か月後の俺と優斗さんってどんな関係なのか想像つかなくって戸惑う。 8か月後もこんな風に抱き合ってたりするのかな。 いやでもさすがに優斗さんだって俺に飽き―――。 「俺も捺くんの誕生日祝えたら嬉しい」 頬に触れて唇に触れてくる指に思考が止まる。 な、なんかすっげぇ甘く見つめられて頬が熱くなる。 な、なんかすっげぇ勘違いしそうになってテンパって俺も慌てて口を開く。 「じゃ、じゃあ俺も来年またお祝いするね!」 何も考えずそう言って、あれ?、って思って。 「本当に? それはすごく幸せだな」 「……」 バカみたいに呆けた俺にまた唇が重なってきた。 ごめんね、焦らして。 って、キスの合間に囁かれてそして律動が再開される。 息つく暇なんてないくらいに激しくてあっという間に絶頂にのぼりつめて。 「っ……ぁ、っあ……んっ」 俺は優斗さんにしがみついたまま白濁を吐き出しながら後でもイって、同時に俺の中で脈動する優斗さんのものも感じた。 全身が痺れるような圧倒的な快感と解放感に脱力してしまう。 そんな俺を背中に回った腕がきつく抱きとめた。

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