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ところてん、はじめました 1
「……やっべぇ、俺マジでヤバイかも」
金曜の夜。俺は自分の部屋でヘッドホンつけてDVD見ていた。
部屋にはしっかり鍵かけてティッシュもそばに置いて。
何見てるかって言えば男のたしなみAVだろう!
でもAVなんて久しぶりに見る。
同じクラスの高橋からいいモノが手に入った無修正~貸してやるから今度女の子紹介してーって、どっちかっていうと無理やり二本渡された。
正直面倒くせーなーと思ったけど、今日は暇で見ることしにしてしまった。
ここ最近の俺の週末の過ごし方といえば―――友達の実優ちゃんの叔父さんである優斗さんと会う……ことが多い。
一カ月くらい前に知り合ってここ最近毎週会ってはエッチしてーっていうありえねぇだろ!友達の叔父さんとセフレって!って自分にツッコミいれておく。
毎週毎週会ってて、今週は久しぶり予定なしだった。
仕事が忙しいらしい。
そんなわけでひとりの金曜日、見てたDVD。これがまずかった。
『っ、ぁ……やばい、あついなミキの中』
無修正AVの二本目。高橋が『イロモノもたまにはおもしろいかもしれねーぞ!』といっていたイロモノはゲイビだった……。
兄弟ものらしい。ミキっていうのが弟で、兄貴が弟にちんこ突っ込んでんだけど……。
この兄貴がさぁ……多分二十代前半くらいだと思うんだけど、こいつ……。
『キモチイイ? ミキ?』
『おにいちゃん、いいっ』
……すっげー優斗さんに声が似てるんだよおおおお!!
顔は全然似てないのに。ワイルド系の男優なんだけど、声が妙に似ててッ。
『っ、あ』
掠れた吐息とか、なんかヤバイ。
それに―――ゲイビって昔ネタで見たことあるけど、実際経験してから見ると、まじでヤバイ。
俺もこんなん喘いでんの!?
ってガン見しちゃうし、アナルに……ってこんな、って、うわあああああ!ヤベェ!
ふつーに一本目のAV見てたときは余裕だったのに、いま俺の息子はギンギンだ。
あほか!!!
痛いくらいに勃ってる息子を放置できないし、しかたなく触る。
『ミキ、っ、ぁ』
あー! もうこいつ、顔全然似てねーのに!!
なんだよ! むかつくー!!!
と思いながら俺はマッハで息子を扱いていた。
どうしても自分と重ねてしまって、弟役のやつが喘ぎがうっせーのが耳触りだけど、俺もこんなん!?って凹みつつ、無修正な映像は生々しくて、俺の息子を追い詰めていく。
『っ、あ、もうイク……っ。ミキ、中に出すぞっ』
『お兄ちゃんっ、おちんぽミルクいっぱいちょうだいっ』
なんだよ、弟! そのセリフッ!!
どうせ言うなら巨乳の女の子がいいのに!
なのに、俺はゲイビを見ながら―――画面の中のふたりがイクのと同時に……イってしまった。
「……最悪」
中出ししたあとの兄弟はいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃしてて。
俺は呆然とティッシュに吐き出したおちんぽミルクを眺め、深いため息をついた。
―――でも、本当の悪夢はここからだってことにまだ俺は気づいていなかったんだ。
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