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執着するホットミルク② *

 いつものように健一さんの可愛い胸の花芽を十分に堪能した後、彼を起こさないようにパジャマと下着を取り払う。  ふたりで寝るベッドに何も身につけていない健一さんの裸身が横たわっている。足の付け根の花芯は、散々胸を愛したおかげか、ゆるやかに熱を持ち勃ちあがっていた。 「他の野郎の勃起した姿を見てもただ気持ち悪いだけなのに、健一さんのはいつまでも見てたくなるし、しゃぶりついて精液飲んでも平気だと思えるからなぁ。オレ、女に対しても性器舐めるの嫌いなのに」  ヒクヒクと揺れる健一さんの半勃ちに視線を固定したまま、服をどんどん脱いでは床に放り投げる。ボクサーパンツを下ろすと、ブルンと淫水焼けで赤黒くなった自身の陰茎が姿を現す。ただ健一さんの一糸まとわぬ姿を眺めているだけなのに、先端からは透明な体液がもっと触れたいと涙をひと雫こぼしていた。 「さて、と。健一さん、今日もオレのを受け入れるまでにはまだちょっと足りないから、ここをマッサージしましょうね?」  オレは健一さんの足の間に陣取り、彼の膝を立てて上げる。ともすればすぐに崩れる足を脇で支え、両手で白く丸みのある尻たぶを左右に開けば、慎ましい紅色の菊の蕾がひっそりとあった。 「ふふ。毎日のマッサージのおかげでしょうね。健一さんの蕾、随分エロく色づいてきてますよ」 「うーん……」  そろりと蕾を指で撫でながら健一さんに囁く。多分寝言だと思うが、自分の言葉に反応してくれたようで、思わず笑みが浮かぶ。  ジェルでシーツを汚す訳にもいかないから、健一さんの腰あたりから大判のタオルを敷いてある。  蕾の周りをほぐすようにクルクルと撫でていく。途中ジェルを足しつつ皺にまで行き渡らせた頃、固く閉じていた中心がゆるりと綻びだす。  指先を中心に寄せれば、チュッとオレの指にキスをしてくれる。本当、可愛いなぁ。 「じゃあ挿れますね。今日もナカがトロトロのふわふわになるまでしてあげますよ」  そう宣言して、吸い付く中心にツプリと指を沈める。急に奥まで突っ込んだら、健一さんに負担がかかるから、優しく表情をちゃんと確認しておかないと。  アナル用のジェルを足しながら、ゆっくりと指を深く挿れていく。連日の行為でナカは既にオレの指の存在を察知すると、キュッと抱きしめ歓迎してくれる。  蠕動する内壁の感触を味わい、いつもの場所を探して指を進めると、目的の存在を示すツルリと球体状の物が触れる。 「見つけましたよ、健一さん。健一さんのイイトコロ」 「……んっ」  形を確かめるように指の腹で撫でる。強い刺激じゃないにも拘らず、健一さんの内股はピクピクと快感で筋肉を痙攣させている。  イイコイイコと褒めるように撫で続けると、健一さんの薄く開いた口から「あっ、ん」とか「ふ……っ、あぁ」といった甘い、寝言とは違う声が出てくるようになる。  ここも初めは反応悪かったんだよね。継続は力なり。  スルッと指をもう一本増やしてしこりを愛撫する。ギュッと押しつぶしたり、指の間に挟んでコスコスしたり、意地悪くカリカリと引っ掻いたり。そのどれにも健一さんは甘い声で返してくれて、もう我慢の限界。いや、ダメだ。指二本しか挿ってないのにオレのを突っ込んだら、裂けて健一さんが大変な事になる。我慢、涼、我慢するんだ!  すう、はあ、と深呼吸を何度か繰り返し、心頭滅却をはかる。その間にもオレの指を健一さんのナカがチュウチュウと美味しそうにしゃぶっていて、なにこの生き地獄。  それでも止める選択はないけども! いつか両想いになった時のラブラブセックスの為に! 俺は、頑張る!  煩悩と自制を往復しつつ、健一さんの胎内にはオレの指が三本みっちり入っていた。  大学生の頃に同じ性嗜好の同級生と一年ほど付き合いがあったと報告書にあった。だが、セックス自体はそんなに回数多くなかったとも。  その後、藍知から遠く離れたこの地で再会したふたりだったものの、焼けぼっくいに火はつかなかった模様。  だからか、健一さんの雄穴は、まるで処女のようにオレの指を押し出そうとしていた。最初は。  今はそんなことはない。オレの指を懸命にもぐもぐして、美味しそうに奥へ奥へと誘う。表情も苦悶から愉悦に緩んできてるから、そろそろ本格的にラブラブえっちに突入しても問題ないだろう。  しかし、それはやっぱりお互いの気持ちが通じ合った時にする、恋人セックスがいいよね。  オレを涙目で見ながら、突き上げる度にあんあん健一さんが啼くのを、たっくさんキスして結腸まで責めてメスイキでよがり狂って欲しい。  だから今は挿入はしない。しないけども…… 「……だから、素股だけは許してね、健一さん」  名残おしいけど、時間は有限。薬の効果がある内に一度位は自分も出してしまいたい。  健一さんのナカから指を引き抜くと、イヤイヤと駄々をこねるように粘膜が絡みついてきて、毎回葛藤してしまう。  多分他の女や男なら、有無を言わさず欲を優先させるだろう。実際、かなり無茶なセックスをして相手を泣かせた事もある。だけど健一さんだけは違う。最初から最後までキモチイイで終わらせたいから、こうして面倒な開発を重ねているのだ。  健一さんの花芯から既に蜜がトロトロ溢れてたけども、念の為に足の間にもジェルを温めて塗りつけておく。それからオレの屹立にもたっぷりジェルを振りかけて、細く白い足を寄せて閉じた。 「じゃあ、挿れますね健一さん」  ぬるんと蟻の戸渡りに沿うように陰嚢を掻い潜って、わずかに出来た隙間に屹立を忍ばせる。 「……ふ、ぁ」  もどかしい刺激に健一さんは腰を揺らめかすのを、オレは足を引き寄せ深く突き入れる。 「あ、あんっ」  オレので健一さんの裏スジを擦ったせいで、ビクンと健一さんは背中を震わせて、鈴口からピュクリと白濁を飛ばす。  内股が痙攣するのを、オレはうっとりとした眼差しで、健一さんを見下ろしていた。

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