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ジャック2*

 マーカスに出会えた事に本当に心の底から感謝している。 今、本人を目の前にその事実を噛み締めているところだ。 「なんだよ?何ジロジロ見てんの?」 「ん?幸せだなぁ、って思ってた。」 「な、何言ってんだよっ?!!」 「ねぇ、マーカス、いつかオレと結婚してくれる?」 「はぁっ??お、男同士だぞ?」 「知らないの?オーストラリアでは同性婚が認められてるんだよ?」 「マジかっ?!流石にそれは考えてなかったわ~」 「じゃあ、今からは考えてね?マーカスがオレから離れられるとは思わないけど。」 嘘だ。今も不安で不安で仕方がないのに。 いつか女の子にマーカスを取られるんじゃないか?って。 「・・そうだな。もう俺、ジャック以外とヤリたくないもんな。マジで離れられないよ。結婚とかは今すぐには決断出来ないけど・・・」 「本当?本当に本当??」 「あ?今さら嘘ついてどうすんだよ。ジャック、俺をこんな体にしたんだ。責任取れよ?」 「あぁ。もちろん。何なら今から責任取るよ。」 「はっ?」 オレはマーカスを押し倒した。 不安で仕方ないから、マーカスの体へ快楽を与え続ける。オレから離れられなくなるように・・・ 唇を貪り舌をねじ込むと、絡め返してくれるマーカスが愛おしい。オレは丹念にマーカスの口腔内を舐めつくす。舌で舌を誘導し、オレの口内へと迎え入れ、フニフニと甘噛みしてやると一瞬びっくりして体が強張るも、すぐに蕩けた表情になり体の力がカクンと抜けた。 オレはこのマーカスの体の力が抜ける瞬間が好きだ。すべてをオレに委ねてくれるマーカスが愛おしくて堪らない。 唇を離しマーカスを抱き上げベッドへと運ぶ。 部屋着のTシャツ越しに乳首に軽く触れてやる。指の腹でそっとなぞるだけでピンピンに尖って来るそれを、Tシャツ越しに摘んで捏ねてやった。 マーカスの体がビクンと跳ねる。 「ひっあぁぁんっっ!!」 「Tシャツ越しにでも乳首がピンピンに勃ってるのが分かるよ。あぁ、美味しそうだ。もうシャツ一枚じゃ外を歩けないね。これじゃ男を誘ってるようなもんだ。」 「んんっ・・誰のせいだよ・・・」 Tシャツ越しにその美味しそうな乳首を舐めてやる。オレの唾液で濡れて張り付いた白いTシャツに、くっきりと乳首が透けて見えた。 「もちろんオレのせいだね。あぁ、本当にヤラシイなぁ。最初は小さな蕾だったのに、美味そうに色付いてすっかり大きく育って嬉しいよ。」 マーカスの乳首はプックリと膨らみ赤く色付いている。もちろんオレが育てたんだ。その可愛い美味そうな果実を服の上から舐めまくる。 「ひゃぁぁん、あっ、あっ、もう直接触ってよぉ・・・」 「この姿もめちゃくちゃエロくてかなり滾るんだけど・・・」 オレはマーカスのTシャツを脱がせ、部屋着のズボンも脱がした。 ・・・えっ?? 「ちょ、ちょっと待って??!何この下着?!!」 マーカスは、前から見ると普通のボクサーパンツだが後ろは丸く開いている、黒のOバックを履いていた。 「へへっ、ネットで見つけて思わずポチったんだ。ジャックが喜んでくれるかなって思ってさ。」 ・・正直、鼻血が出るかと思った。 と、同時に、さっきまで不安に思っていた「いつか女の子にマーカスを取られるかも」って悩みが急にバカらしくなった。 あぁ、マーカスはバカで可愛いなぁ・・オレ的にはいくらでも甘やかしてやりたい。けど、女性目線で考えるとよっぽど振り切った女性でないと無理だろう。例えばルイの母君のランさんみたいな。 そんな女性はなかなか居ないんだよ。特に若い女の子に求めるには無理がある。いや、そういう女性は若い頃からそんな感じか?カグラのように。ショウとカグラの母君、カグヤさんもそういう人種。 生まれながらの女王様的な。 うん、けど、そういう女性にマーカスが惚れる気もしない。 マーカスは多分もっと優しい無償の愛情を注いでくれる、母性の塊みたいな女性が好みなんだろう。だが、そんな女性は大概もっとろくでもない男に惚れる。何でだろうな?尽くす自分に酔ってるからか? オレはマーカスの剥き出しの尻を撫でながら言う。 「あぁ、喜んだ。ヤバいよ・・マーカス・・・逆にオレをこんなにした責任を取ってもらうよ?」

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