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打開策②
【勇人サイド】
森田「おいで、だから安静だよって言ったんだよ。」
森田先生に荷物と点滴スタンドを持ってもらい、苦笑いの先生達に見送られて部屋に戻って来た。
でも体力ギリギリまで泣いて訴えたおかげで特例で明日から2泊3日の外泊を勝ち取ることが出来た!
退院出来なかったのはホント残念だし僕の早とちりだったけど、久しぶりに家に帰れるのが嬉しくて仕方ない
勇人「その荷物一旦戻して外泊準備しなきゃ」
森田「先生戻しておいてあげるから、外泊準備は安静解除してから!眠いなら一旦お昼寝しなさい」
完全に呆れかえっている森田先生が荷物を元に戻してくれているのをベッドに入りながら眺めた
勇人「先生、半減期ってなんですか?」
森田「薬の効果が薄れるまでの期間。勇人の薬突然投与を辞めると離脱症状って言って怠くなったり頭が痛くなったり色んな症状が出てくる可能性があるの」
勇人「ふーん、、、」
森田「だから、外泊どうしてもしたいって言うなら、少しでも薬が身体に残ってる間にするしかないの。
2泊はホントギリギリ。もしかしたらもっと早く薬が抜けちゃうかもしれないから、身体に変化あったら戻って来てね」
勇人「はーい」
ギリギリまで点滴をして、明日の夕方に家に帰って、2泊したら早朝には病院に戻って来なきゃいけない計画らしい
ちょっとハードなスケジュールだけど離脱症状出るのは嫌だから仕方ない!
勇人「外泊から戻って来たら僕の治療ってどんな事するんですか?」
森田「言ったら外泊から戻って来なそうだから言わない笑」
勇人「えっ……」
僕何されるの……
森田「余計怖くなった?笑」
勇人「……不安……」
森田「そんなに今と変わらないよ?治療時間も減るし」
勇人「減るの!!!?」
森田「基本1日1回だけ」
うそ♪やった♪
森田「体力消耗する治療だから1日2回はキツいからね。
……聞いてないか。」
やった♪やった♪減るんだ♪
森田「荷物片付けたから先生もう行くよ」
先生片付けるの早いし完璧なんだけど……すごーい。
勇人「ありがとうございました。」
森田「いいえ、おやすみ」
勇人「おやすみなさい」
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