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秋の訪れ③

【加藤サイド】 (今日はみんな帰るの早いな) 当直帯に入り1人ナースステーションで溜め込んだサマリーをカルテに打ち込み作業をすること1時間…… 加藤「ふぅ〜」 大きく背伸びをして残りのコーヒーを飲み干した (飽きたな…遊んで来るか……) ・ ・ ・ 【律サイド】 さすがに食欲ない……今日は軽く食べてシャワー浴びたら早めに寝よう 加藤「こんばんは」 律「うおっ!びっくりした」 青いスクラブが視界に入り顔を上げると、白い歯を見せ微笑む加藤先生がいた 律「何?」 加藤「律今日泣いたんだって?」 律「泣いてない!」 目の前の椅子に座り両手で頬杖をつき顔をジッと見られ思わず視線を外した 加藤「痛いのは治った?痛み止め欲しかったら持ってくるよ」 律「……いらない」 加藤「そんなにエネ痛かった?」 律「…………」 (正直思い出したくもない……) 加藤「次から挿れられるの怖くなっちゃうよね」 律「………別に…」 加藤「今日は病棟手薄だったから先生にすぐに助けて言えなくて心細かったでしょ?次挿れる時は先生ずっと付いててあげるからさ」 (……なんだよ…たまには優しいじゃん) 加藤「だからさ、泣き顔もう一回先生に見せてよ笑」 律「は?!最悪!」 加藤「ハハハ」 さすがドS……期待を裏切らないな ・ ・ ・ 【元サイド】 夕飯看護師さんが持って来てくれたけど……食べられるものないかも……でも取りに行くのもめんどくさい 加藤「元ちゃんこんばんは」 元「……今日当直?」 加藤「そうだよ笑。トントンしてあげようか?」 元「いらない」 加藤「残念笑。 今日は調子良かったみたいじゃん」 元「……加藤先生いないと調子よくなる」 加藤「またまたー強がっちゃってさ笑。 体調いいとゲームばっかりしちゃうから先生心配だからずっと見張っておきたいんだけどな」 元「ゲームばっかりしてない」 加藤「ふーん。今日のプレイ時間は?」 元「……8時間くらいじゃない?」 加藤「えっ……ホントに??学校の授業より長いじゃん」 (やべっ) 加藤「元ちゃんは全身管理だけじゃなくゲームのプレイ時間も管理しなきゃダメか……」 (なんか変なスイッチ押した?) 元「マジで辞めて」 加藤「いや、先生全部を管理したいタイプだからさ」 元「は?」 もちろんこの後保護者のみまもり設定を付けられました。

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