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魔法師の意に沿わぬ
アーリオン王国では魔法師が所属し民からの依頼を受けて生活するギルドが存在する。
一種の神秘である魔法がこの国は発達していて、魔法を使えないものはいないと言われるくらいだ。実際、そこら辺のおばちゃんでも簡単な生活魔法くらいならバンバン使える。
その中でもギルドに所属する魔法師は魔法をより強く使え、英雄視されていた。
オレもそんなギルドの一員だ。
「おーい、マゼリル」
オレことマゼリルがいつもの通り文献を読み込んでいると、なにやら騒がしい態度で上司のグリルンが話しかけてきた。
「どうしたのですか?グリルンさん。任されていた仕事は終えましたよ」
「そうなのか、早いな。さすが我がギルドの誇る魔法師であるマゼリルだ。ってそうではない」
「はい? どうかしたんですか」
「今から見学者が来るんだ」
「このギルドにですか?いつもは断っているのに珍しいですね」
「それがギルド長のとこの子どもらしい。もう魔法自体は使えるらしい」
「魔法が使えても部外者じゃないですか」
マゼリルは嫌そうに顔をしかめた。
基本的にギルドへ部外者は立ち入らないという決まりであった。なぜならギルド員並の魔法の上手さでなくては危険な文献やオブジェクトがあるからだ。
それなのにギルド長の子供だからって見学が許されるのは違うと思う。
「どうしても生のギルドを見てみたいと駄々をこねて部屋に籠城したりしていたらしい。それで餓死死にかけたんだと。そんなに憧られているのも嬉しんだが、きちんと3食は食べないとだな」
「どうせその餓死しかけたというのも、大げさに言ってるんでしょう。」
「そうかもな……。ただ憧れているのは確からしいぞ」
「どうして分かるんですか」
不思議そうに首を傾げながら、マゼリルは尋ねる。
「いやさ、ギルド長もそのまま認めるわけにはいかなくて、試しに非公式だけど、ギルド採用試験を受けさせたらしくて。それで満点だったんだと」
「採用試験で満点だなんてすごいですね。知識は十分だということですか」
グリルンさんの話を聞きながら、マゼリルは見学者が少し楽しみになったのだった。
見学者が来る当日、ギルド長に連れられ、父親にそっくりな赤銅色の髪の少年が入ってきた。採用試験には受かったといったが、実践はどうなのだろう。少年は、かなりのもやしだった。これだったらすぐに餓死しそうだから、ギルド長は心配だったろうなと余計なことまで考えていた。
「今日はすまないね。私の息子のリーベルトだ。みんなよく見てやってくれ」
「分かりました。あなたの無茶振りに離れていますよ。大丈夫です」
ギルド長とグリルンさんが仲良く話している。と、グリルンさんがこちらをいきなり向いてきた。
「今日の見学者はマゼリルに任せるつもりだったんだ。任されてくれるかい?」
突然のことに驚くマゼリルだったが、素直にうなずいた。事前に見学者が来ると教えられていたのはそのためだったのか。
「じゃ、頼んだよ」
「はい、大丈夫です」
そうやって大事な息子さんを任されたはずなのに……。
***
どうしてこうなった。
「おほぉっ♡ずんずんこないでっ♡やめてぇ♡♡」
「す、すまないっ、私の意思ではないんだっ。体が勝手に動くんだっ」
その言葉の通り、今マゼリルの体は勝手に動き、少年リーベルトの尻穴を犯していた。辺りに文献が散乱して、机の上においたミルクも溢れている。
どうしてこんな事になったのか。それはリーベルトがこれから中身を判断する予定だった文献を勝手に触ってしまったからだ。文献と一言に言ってもピンからキリで、これは町に売ってあったものを回収しただけなので危険性は殆どないはずだった。その文献の効果でこうなっているから何も言えないが。
ずちゅん。ずちゅん。
「ふぐっ……♡」
解除を試みようとするが体は勝手に動くしどうにもならない。だからといって周囲の人間に助けを求めるのも、リーベルトを犯しているのがバレたら首どころの騒ぎではない。息子に甘いギルド長のことだ、報復されるだろう。このままコトが終わっても同じことだが。もしかしたら口止めできるかもしれないしと現実逃避してみる。
「いやだ、もう……♡♡腰止めてっ♡♡」
「解呪の方法を試しているっ。だがどれもうまくいかないんだっ。こうなったら最後の解除条件を満たすしかないっ」
「さいごって、どんな方法?♡♡」
解除条件が有ると言われ、希望が見えてきたのかリーベルトの顔が明るくなる。
「解除条件は君のナカに僕の精液を出すことだっ」
「そ、そんなっ♡♡♡」
一気に絶望に変わる表情。無意識にその顔に興奮したのかマゼリルの腰の動きが早くなる。
「僕のナカにだしたら、だめぇ♡♡だめだってばっ♡♡」
「そんなこと言ってもこの方法しかないんだっ」
押さえつけられた腰が逃げ出そうとするがそれをマゼリルの両手が離さない。あまりの強さで掴まれた腰には手の跡がついていた。
パンッパンッパンッパンッ。
「だめっ♡♡もうきちゃうっ♡」
「きちゃうんじゃなくて、イクって言えっ」
マゼリルは、もうこうなったら楽しんでやるという開き直った気持ちでいた。
「イクイクイクッ♡♡」
「出すぞっ」
そのまま強く腰をうちつける。中で精液がビューッと出される。あまりの快感に気を失ったのかリーベルとは反応しない。ようやく自分の意志で体が動き出したマゼリルは、そのまま気を失った。
***
ずちゅずちゅ。
なんだか下半身が気持ちいい気がして、目を覚ますと、リーベルトにおちんちんが入ったままであった。その状態でリーベルトがもどかしそうに腰を動かしている。
「もういやっ♡動かしたくないのにっ、ずぼずぼしちゃう♡♡」
先程まで処女だったのが嘘のようにおちんちんの上に乗っかっている。ついでに言えばこの格好は騎乗位だ。
「何をしているんだ、もう体は自由に動くだろっ!」
周りに聞こえないように小声で叫ぶという器用なことをしながら、マゼリルは抗議する。
「だって♡目が覚めても、凶悪なおちんちんが、あん♡♡かたいままはいってて、我慢できなかったんだもん♡♡」
「もしかして……」
「もし……?♡」
「もしかしてお前処女じゃないだろっ」
ばちゅんっ。
「っきたっっ♡♡」
「ほらやっぱり慣れているっ」
「ちがう♡♡処女だったもん、さっきまで♡あなたが僕を非処女にしたんだ♡」
「責任は取る。だからこのままナカでイかせろ」
「いいよっ♡そのまま僕のおしりのナカで精液びゅーってして♡」
「イクッ」
ビュルル。精が吐き出される音がする。
「あはぁ♡♡」
そのままゆっくりと腰をスライドさせて、おちんちんをリーベルトのおしりからボロンと抜き出す。
「ひんっ♡」
リーベルトの体は快感に打ち震えている。
マゼリルは後片付けをどうしようか何故かどこだかスッキリした気持ちで考えていた。
***
マゼリルは後悔していた。見学者の手の届くところにあんなに危険な文献を置いておくなんて。そのせいでリーベルトとセックスする羽目になった。あんなイタイケな子供と。
それからもリーベルトはマゼリルに会いに来た。セックスはしていない、当然だ。何度もチェックした安全な文献を見せている。リーベルトは知識だけは豊富で馬が合った。
そしてリーベルトが告白し、ついには付き合うことになった。その頃にはリーベルトも成長してギルドに所属していた。
2人は仲良くギルドの依頼をこなしたりセックスしたりして過ごしたとさ。
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