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エピローグ ユイ2

 あれからシグは本当にすぐに引っ越しをした。 前のワンルームマンションから徒歩二分。もちろんバス、トイレ別の1LDK。 台所がちゃんとあるので、これを機にもっと料理をするとの事。俺もがんばってレパートリーを増やそうと思う。 寝室が出来たので?いろんな小道具が増えたけど、本格的なバイブとかはない。シグが自分のモノ以外俺に入れたくないんだって。    そしてカグヤとカイさんの話だが、何やかんやで上手くいっているらしい。 ランさんがカイさんに突っ込んだ話を聞いたところ、「あれは女ではない。カグヤだ。」という名言が飛び出したとのこと。 うん、分かる。カグヤは「カグヤ」だよな。 MAGのメンバーやカイさんの友達は、もちろんもんのすごく驚いたらしいけど、カグヤを見て納得したんだって。 流石カグヤ!存在だけで周りを納得させる、固定観念の破壊神!! ジュン様は予告通りカイさんを指さして大爆笑。十四年ぶりに会うカグヤには、頭を下げて謝った後、祝福の言葉とともに抱きしめたらしい。それをレンさんから聞いてちょっと涙が出たのは秘密だ。    カイさんに恋人が出来たから、MAG復活?!って思って喜んだけど、他のメンバーも仕事が忙しくて、海外に行ってる人もいるからすぐには無理みたい。 そう、俺はグラフィックデザイナーになる為の勉強を始めたんだ。 とりあえずオンライン講座と本で独自に学んでいる。時々、レンさんに紹介してもらったVJの方々に話を聞いたり、アドバイスをもらったりもしているので、一介の高校生にしては恵まれてると思う。 MAGの復活ライブのフライヤーを作る事を夢見てがんばるよ。  他のみんなも相変わらずだ。兄と冬崎先輩はラブラブだし、ジュン様とレンさんもラブラブだ。もちろんシグと俺も・・・ 父さんと母さんにはまだシグの事は話していない。やっぱり男の恋人を紹介したら反対されるよな?下手したら勘当されるかも。 それを思うと辛いけど、カグヤは「大丈夫じゃない?」って軽く言う。う~ん、カグヤにそう言われると本当に大丈夫な気がするから不思議だ。  そんなカグヤは、早々と母さんにカイさんを紹介し、MAGの現メンバーだと伝え、ジュン様と会った事も報告した。 ついでに俺がMAGとジュン様推しだって事も。 俺の方がドキドキしたけど、母さんは意外に冷静でため息をつきながら「因果応報ってヤツかしらね。」って言っただけ。拍子抜けしだったよ。けど良かった良かった。 まぁ、カグヤが決めた事に反対してもどうにもならないって、母さんも分かってるからな!俺はそれに便乗したって形だ。  カグヤとランさんの世代を超えた友情も更にパワーアップしており、ジュン様と兄の天敵として君臨中。 ・・・誰も勝てないよね?!マジで!!!  そして・・・今日も俺はシグの新居で・・ドライで絶賛イキっぱなし中だ。 「あぁぁぁぁぁ!!シグ、シグのチンコ気持ちいいぃぃ!好き!!はあぁぁ・・・」 「ああ!もうっ!!この私専用の淫乱エロビッチ天使はどこまで可愛いんですかっっ??!」 そして、意識が飛んだ俺をシグがお風呂に入れて洗ってくれる。湯船に一緒に浸かれてシグも大満足らしい。 うん、俺も大満足! 俺、自分が快感に弱いビッチ体質だって自覚して、その上でシグにだけ抱かれて乱れまくるのが最高の幸せだと感じている。 あっ?これが調教ってヤツ?? けど、うん・・・・・・ 本当に俺、 めちゃくちゃ幸せだよ!! 「腕白王子ちゃんの純真と甘い調教」 完 ーーーーーーーーー ここまでお読みいただき本当にありがとうございます。 これで本編は完結とさせていただきますが、番外編を更新する予定です。 数話はエロ満載になる予定w  みなさま、もう少しお付き合いいただけると幸いです。 ルコ                                              

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