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24 海と大地、そして空に響

元のさやに戻った二組のカップル。 その夜は激しい愛の営みが繰り広げられた。 まずは、カイトとダイチ。 ダイチの部屋に入った二人は、シャワーも早々にベッドインした。 セックスは、相も変わらずのカイトの強引な攻め。 ダイチは、ちんぐり返しの恥ずかしい格好で、自身の手で足を広げされられていた。 ペニスもアナルも丸見え。 カイトは満足そうに眺める。 「くくく、それにしても、いい眺めだぜ、ダイチ!」 「は、恥ずいから……早く挿れろ!」 「まぁ、待てよ。俺は、そのいやらしく勃起した乳首に用があるんだって」 カイトは身を乗りだして、ダイチに抱き付く。 そして、男の真っ平な胸板にピンと立ったそれを間近で観察した。 「すげっ……何つうか、めっちゃくちゃ美味しそうだな。男でもこんな乳首になるんだな」 「は、恥ずいから……あまり見るなよ!」 「はぁ? 見ないとしゃぶれないだろ! はぷっ」 「あーっ……」 両方の乳首を替わりばんこに、ちゅっぱ、ちゅっぱと、しゃぶり始める。 「……くそっ、ダイチめ! こんなエッチな体になりやがって……最高かよ!……ちゅっぱ、ちゅっぱ」 「あっ、ああっ……やめろ……俺の乳首、超絶敏感になっちまったんだから……ああん」 「なにエッチな声出してんだよ……誘ってんのか? おら! もっと思いっきり吸ってやる! はぷっ」  「痛いっ、で、でも……気持いいっ……あっ、ああっ……そ、それ以上、乳首吸われたら俺……いっちゃう……」 パチン! カイトの平手がダイチのお尻に飛ぶ。すぐに、ダイチは悲鳴を上げた。 「バカ野郎! 今日は一緒にイクって約束しただろ! ざけんなよ!」 「……だって、カイトが……」 パチン! 「あーっ!」 再び強めのスパンキング。 「だっても、クソもあるか! まったく……俺はお前を甘やかすつもりはねぇからな!」 カイトは鼻を膨らませて、ドヤっとした。 そして、反応確かめる為にチラッとダイチの表情を窺う。 すると、ダイチは、男娼のような誘う目でカイトの目をジトっと見つめ、舌舐めずりをしていた。 「カイト……いいか」 「な、なんだよ……」 たじろぐカイト。 「お前のチンコだってもう限界なんだろ? 俺の中に挿れたくてさ……ほら、挿れてこいよ……もっと正直になれって、俺が欲しいんだろ?」 逆にダイチが身を乗り出しカイトを襲う格好となった。 カイトは、後ずさりした。 「な……そ、そんな、エッチな顔でおねだりとか……お、俺を動揺させる作戦か? ったく、お前、どこでそんな技を覚えてきたんだよ!」 「こんな俺、嫌か?」 唇に垂れるヨダレを小指でふき取る。 そして、そのままその指でカイトの唇に触れてヨダレをこすり付ける。 カイトは、その仕草に見惚れて、ぽっと頬を赤らめた。 「ば、バカ、嫌な訳あるかよ! ド、ストライクだってんの……」 「あははは。どうだ? そそるだろ? 俺も成長してるってことよ」 ダイチは、いつもの悪戯っ子の顔にもどり、得意気に鼻の下を指で擦った。 カイトは、はぁ、とため息をつき、肩を落とした。 「……ったく、芝居かよ……すっかり、騙されたぜ……ん?」 一転してダイチは神妙な顔つきとなっていた。 ただならぬ雰囲気。 カイトは、ダイチに優しく尋ねた。 「どうした、ダイチ?」 「俺、やっぱり、隠して置けない……お前に言っておかなきゃいけない事がある」 「なんだ?」 「実は、俺……」 ダイチが語ったのは、あの夜な夜なクラブに足を伸ばし、男漁りをしていた事だった。 「……だから、俺、本当はお前の元にのこのこ帰れるような体じゃないんだ……」 膝の上にギュッと握った拳に大粒の涙が落ちた。 カイトは言った。 「……で、俺はその中で何番目なんだ?」 「え!?」 ダイチは顔を上げた。 カイトは、ニヤニヤして言った。 「当然一番なんだろ? なら、俺はぜんぜん気にしないぜ」 「……って、お前はバカか? だから、俺は数え切れない程の行きずり男達とだな……」 カイトはダイチの頭をシャカシャカ撫でた。 「お前、知らないと思うが、俺は、お前に夢中なんだ」 ダイチは、言葉を失い目を見開く。 カイトは、へへへ、と照れ笑いして頭を掻いた。 「だから、そんな小さい事は平気ってことさ……俺はお前がここにいてくれるだけで十分。何てったって俺はお前に夢中なんだから……」 ダイチの目に涙がぶわっと溢れた。 「……カイト、お前って奴は……うっ、うううっ」 それは、洪水の如く顔を濡らした。 ダイチは声を挙げて、わんわんと泣き、それをカイトは、よしよし、と背中をぽんぽん優しく叩いて慰めた。 ダイチの心にずっと引っかかっていたものが、泣き声と共に体からスッと消え去っていく。 落ち着きを取り戻したところで、ダイチはつぶやいた。 「カイト、でも、お前、間違っているぞ……」 「なにがだよ?」 ダイチは、最後の涙を腕でごしごし拭って言った。 「お前が、俺に夢中なんて、そんなの昔っから知ってたぜ! それこそ出会った時からだ!」 そう言い捨てると、ニコっと満面の笑みを浮かべた。 カイトは、ぷっ、と吹き出すと、嘘だろ? とこぼし、いや本当、とダイチが言い返すと、そんな馬鹿な、と二人一斉に大笑いした。 **** 「さて、これで本当に仲直りだよな?」 「ああ、そうだ」 わだかまりは消えると、再び性欲が高まる。 愛し合う者同士が、互いの裸体を見合っている訳で、当然ながらムラムラしてくる。 どちらからともなくディープキスを始め、勃起したペニスをしごき合った。 カイトは、ガッチガチに勃起した男根を突きだしてダイチに命令した。 「ほら、ぶち込んでやっからケツ穴を自分で広げてみせろよ」 ダイチは素直に四つん這いになり、手を後ろに回して肛門を広げた。 「こ、これでいいか?」 カイトは、歓喜の声を上げる。 「うわっ、エッロ。口をぱっくり開けて、男のモノを欲しそうにヒクヒクしていやがる!」 「あ、あんまり見るなよな……恥ずいから……」 「くくく、こいつは早速お仕置きが必要だな。いや、ご褒美か? とにかくいくぞ! おら!」 「うぐっ……」 カイトは、ダイチの腰をしっかり掴み、勢い良く自分の腰を突きだした。 フル勃起の巨根だったが、あっという間にダイチのお尻の穴にのみ込まれていく。 ダイチは、体内に肉棒が侵入してくる快感に体を小刻みにビクビク震わす。 「う、うううっ、すごいの奥まできたっ……切ない……でも、とっても気持ちいっ……カイトの勃起チンコが挿って俺のケツマンコ幸せすぎ……」 「ふふふ、それは俺のチンコも同じだってんの! 嬉しくてイキり勃ってんぜ。さぁ、ピストン行くぜ? 朝までオールだぞ? いいな?」 「ああ、望むところだ! さぁ、こい! あーっ、激しいのきたっ、うぅ、うううっ……」 「オラオラ!」 そんな風に、カイトとダイチは、いつものイチャイチャセックスを心ゆくまで堪能するのだった。 **** 一方、ヒビキとソラ。 ここは、ヒビキのマンションの普段は誰も入らない一室。 そこは拷問部屋を模してつくったSMプレイルームになっていた。 ソラは、縄で両腕の自由を失われた上に、分娩台に乗せられ大股開き。 ヒビキの手にしていた蝋燭から滴るもので体中が赤く腫れ上がり、アナルにはビーズやローターやらがパンパンに詰め込まれている。 ソラは、時折、その快感に抗えずに半勃ちペニスの先から我慢汁をだらだらと漏らしていた。 「はぁ、はぁ……ヒビキさん……オレ、すごく感じてます……こんなふうにヒビキさんに可愛がってもらえるなんて……」 「ふふっ、そうか? 俺も久しぶりで気持ちが高ぶってる、ほら、この通りだ」 ヒビキは自分の勃起したイチモツを見せびらかせて言った。 それを見たソラは、顔を赤らめた。 「さぁ、我慢したご褒美をあげよう。舐めなさい」 「はい!」 ソラは、舌を伸ばし、ヒビキのペニスをレロレロと舐め始めた。 望みのモノを味わえて幸せそうなソラ。 しかし、ヒビキは、ソラの鼻を摘まみ、喉の奥へとそれを突っ込む。 「うぐっ……あがっ」 「ふふふ、どうだ? ソラ? 美味しいか?」 そのまま、クイッ、クイッ、と腰を振る。 そんな強引なイラマチオに、ソラは、目を見開いたまま、涙をぽろぽろと流した。 ヒビキは、頃合いを見計らって、ソラの口からぬぽっとペニスを抜いた。 「……おえっ……はぁ、はぁ……お、美味しいです……ゴホッ……ゴホッ」 ソラは、咳き込み、ヨダレをだらだらと垂らしながらも、嬉しそうに目を輝かす。 「ふふふ。ソラ、お前は本当に俺のチンコが好きなんだな」 「はい!」 「……じゃ、こっちの口でも味わってみるか?」 ヒビキの手は、すっと、ソラの股間に向かった。 ソラは、嬉しさのあまりぱっと顔を明るくする。 「ひ、ヒビキさん、本当ですか!……うっ、あーっ!」 喜びの声は一瞬で悲鳴に変わる。 ヒビキは、ソラのアナルに入っていた大人のオモチャを一気に引き抜いたのだ。 痛気持ちいい快感が、電撃のように全身を襲う。 ソラは、体をドクンと大きく痙攣させた。 「……さすがにいってしまったか? ソラ」 ヒビキの問いに、ソラは、歯を食いしばり、息を整えながら答えた。 「ま、まだです……ヒビキさん。オレは、まだまだ大丈夫です!」 「ほう……昔のソラなら、これで堕ちていたが……」 「はい、オレ成長したんです。だから、ヒビキさんが気持ちよくなるまで、自分勝手にいったりしません!」 既にとろとろのイキ顔なのに、目には生気が宿っていた。 懸命にイキの誘惑と戦うソラ。 そんなソラを見たヒビキは、自身のペニスをビンビンに膨らませた。 なんて、健気で可愛い奴なのだろう……俺はやっぱりお前の事が愛おしくて仕方ないんだ……ソラ。 ヒビキは、すっと気持ちを切り替え、ある提案を持ち出した。 「なるほど、ソラ。お前が成長したのは、確かに歌だけでは無いようだ……なら、お前の本気を見せてみろ、ソラ!」 **** 今度は逆にヒビキが分娩台に乗った。 そして、ヒビキの上をソラが跨ぐ。 騎乗位の体位。 ソラは、ヒビキのペニスを掴み、自分のアナルに誘いながら言った。 「オレ、ヒビキさんの為なら何でもするって決めました。もう、遠慮なんかしません!」 「ほう……で、これが、その答えか?」 「はい! 歌だけじゃないです。セックスでも同じ。オレのケツマンコで、ヒビキさんのペニスを幸せにして見せます!」 ソラが、腰をすっと下ろすと、ずぼずぼ、とヒビキのペニスはソラのアナルの奥地まで挿入された。 ソラの雄膣は、あれだけ大人のオモチャで拡張されたにも関わらず、ヒビキのペニスをぎゅっと肉壁でしっかりと包み込む。 「……うっ。すごいな……ソラ。こんなに引き締まって……そうか、俺の元を離れてからも体をしっかり作っていたのだな」 「はい!」 ヒビキは、目の前のソラの腹筋に触れた。 ソラは着やせするが、大胸筋、上腕筋はもとより、腹筋はシックスパックで割れ、アスリートさながらの肉体。 当然、インナーマッスルも鍛えており、アナルだって例外ではない。 ひとえに、ヒビキを快感に導く為の涙ぐましい努力の成果。 ……ソラ、お前は、そこまで俺のことを……。 ヒビキは、ソラの真っすぐな目を見て、ソラが少年だった時の事を思い出した。 『僕、一生懸命、ヒビキさんのお言付けを守って頑張ります!』 ふっ、そうだったな、ソラ……お前はいつだって、俺の為に努力してたな……。 ヒビキは、すこし感傷的になった。 しかし、ソラの腰の上下の振りで、そんな思いは一気に吹き飛んだ。 股間への刺激があまりにも凄く、一気に射精を促される。 「す、すごい……持ってかれる……はぁ、はぁ……うっ、ううう、何だこれは……これが犯されるというやつなのか……」 ぬちゃ、ぬちゃ、と局部からエッチな音が広がる。 「はぁ、はぁ……そうです、ヒビキさん。オレがヒビキさんを襲っているんです……うっ、で、でもヒビキさんのが奥に当たって……オレ、いつもよりジンジンして感じちゃいます……」 「うっ、ううっ……しかし、ソラ、お前がこんな荒々しいセックスをするなんて……」 「え!?……ひ、ヒビキさん、嫌でしたか?」 ソラのピストンは急停止した。不安そうな顔でヒビキの事をじっと見つめる。 ヒビキは、首を横に振った。 「そう思うか? お前の中に挿っているモノで分かるだろ? 何か感じないか?」 「感じます……ヒビキさんのおチンチン、いつもより太くて固くて熱くて……汁だくで、ぐちゅぐちゅに漏れています……」 「そういうことだ。だから安心しろ」 その言葉を聞いたソラは、嬉し涙を浮かべ「はい!」と元気よく答えた。 それからは、ソラのピストンは速度を増していった。 誰もいない静かな渚。 二人は手を取り合い走りだす。 「はやく! ヒビキさん!」 「ああ、分かっている。ソラ、焦るな……ちゃんとついていく」 「はい!」 にっこり顔のソラ。 二人は光り輝くみなもの中へ、いっせいのせで飛び込む。 ヒビキは、イキの寸前でつぶやいた。 ……つまりソラは、MだけでなくSも覚醒したということか……俺好みの完璧な男になりやがって……。ソラ、愛しているよ。 ヒビキとソラは、こうして本当の意味でのゴール。 いや、スタートを切ったのだった。

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