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第1話 衝撃的な出会い(物理的に)
僕の名前は影山秋人って言います。趣味と特技はゲームです
身長は160で中学生…間違えた。高校生にしては低い方です。食も細いからか線も細くて体重は50くらいしかありません
顔も別にイケメンとかじゃありません。童顔なので体型も相まって偶に小学生に間違われますが、普通の高校生です
実はそんな僕には特技がもう一つあります。それは短距離走です。これでも一応100メートル走でギリギリですけど10秒台を出せるんです!
それで中学の頃は陸上部の同級生や顧問の先生によく誘われてたけど断らせてもらっていました
理由は単純で僕の体力がないからです!正直100メートルを全力ダッシュしたらもうその授業の間は動きたくないってくらいには体力がないです。なのでいつも春君…幼馴染の手を借りる事になって申し訳ないので基本的には手を抜いてます。そうしないと貧弱な僕は体力が持たないので
そうい訳で僕が運動部というのは全力で遠慮させていただきました
あと正直ゲームをする時間が減るのは嫌だったので僕の中では陸上部に入るっていう選択肢は全くありませんでした
さてわざわざ僕の自己紹介を聞きたいと言う人はそんなに居ないと思うので本題に入りますね
僕は全力ダッシュをしていたら道の角から人が出てきました。それに驚いた僕は躓いてその人にぶつかってしまいました。そして気づいたら僕は地面に仰向けに転がっている誰かの上に僕が乗っているようです
視線を上げると目を引くものがありました。サラサラとした銀髪が僕の目に飛び込んできたんです。綺麗だなぁと呑気な事を考えてると声が僕の耳に入ってきます
「だぁー。痛ってぇなぁ」
その声は当然目の前の人のものでした。でも僕はその声を聞いて固まっしまいました。何故ならその声には本当に痛がってるような声色だけど、同時に凄い圧を含んでいるように感じたからです
そりゃそうですよね。僕は軽いとはいえ一応男だからそこそこ体重があるし、それに僕は短距離に限って言えばとてつもなく早い
僕の全力ダッシュの速度で人にぶつかったらとてつもなく痛いですよね。
そして彼をよく見るとその人の顔つきはとても鋭い目をしています。多分かっこいい系だけどちょっと怖いかなって感じです。そして今までの僕の人生とは無縁だった圧の凄い声に銀髪に
これらの事から僕の頭の中ではある単語が浮かんできました
不良
しかもこの人多分陰湿な類じゃなくて、本当に喧嘩してる人なんじゃないかと思います。だってなんか下敷きになっちゃってる彼の体に手が当たっちゃってるんだけど結構がっしりしてるし
恐怖からどうでもいい事を考えていますがその思考は強制的に止めさせられます。何故ならその鋭い目を開けて僕の方に自然を向けます
その瞳は見て分かるほどに明らかに苛立っています
全力でダッシュして体は凄く熱いのにその鋭い視線を向けられ、体から血の気が引いていきその差が凄く気持ち悪い
それに加えてさっきまで全力ダッシュをした影響で体は疲労が凄く、空気を求めてるのに恐怖心で上手く息ができない
そしてその恐怖心から僕は何も考えずに土下座をしていた。疲労と恐怖心が凄いせいで呼吸がちゃんと出来ずにぷるぷると震えてしまう
「す……す…すみません!……でした!」
呼吸が上手く出来ないせいで途切れ途切れになってしまった
どつしよう。どうしよう。とりあえず反射的に土下座をしたけど。こういう人達に初めてあったからどうすればいいのか分かんないよ
病み上がりで高校生としての初登校日なのに、なんでこんな事になったんだっけ
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「ええっと。とりあえず準備はこんな感じで大丈夫かな」
僕は自室で荷物確認をしてベッドに横になる。部屋の時計を見て
るとまだ時間があった。今日は初めての登校日なので早めに準備をしておこうかと思ったけどまだ結構余裕がある
初登校日だけど今日は別に入学式って言う訳じゃない。だけど今日が初登校なのは単純な理由で入学後の日とその週は熱が出て寝込んじゃって登校出来なかったって言う訳なんだ
それで昨日回復して今日登校できる状態になったんだ
時間に余裕があるので僕はゲームをする事にした。一回やり始めちゃうと集中して時間があっという間に過ぎちゃうけど、スマホのアラームをセットしたし幼馴染の春君が一緒に学校に行く予定で迎えに来てくれるから大丈夫!
という訳で備えはしっかりしてあるからゲームを楽しもうっと
そしてしばらく僕はゲームを楽しんでいた。ふと、キリのいいところになったので今はどれくらいかなと時計に視線を向けると
「えっ!?」
僕は驚いて大声を出してしまった。時計を見たらとっくに予定の時間は過ぎていたんだ
「えっ?……えっ、えっ!?なんで」
僕は慌てて時計を手に取り見てみる
「あれ?」
そしてよく見ると時計の秒針が動いていなかった。そしてその状態を見て僕の頭に一つの単語が思い浮かぶ。もしかして
「電池切れ?」
言って納得した。それなら動かないよね。………じゃなくて!不味いよ!急いで登校しないと!
僕はベッドの上に置いてあったカバンを手に取って途中で転びそうになりながらも僕は全速力で学校への道を走り抜ける。僕は足の速さに自信があるので何とかなるんじゃないかとも思う。それに入学式と数日は体調不良で初の登校日で遅刻とか、いくらなんでも勘弁して!
けど僕は慌てていて大事な事を忘れていた事に今になって気づく。僕は確かに足は速いけど、体力は全くない。中学のマラソンではいつも最下位付近をウロウロしている
だから本当なら走るにしてもペースを考えないといけなかったんな。なのに僕はペース配分を特に考えず最初から全力ダッシュをしてしまったていた。おかげで僕は体力がなくなってきて、ちょっと不味い事になってきた
そして不幸は重なるもので目の前にある曲がり角から人影が視界に入ってきた
「えっ!?うわぁっ!!」
「ん?」
急に出てきた人影に驚き、僕は足を躓かせてしまい体勢を崩す。そして僕は怖くて目を瞑ってしまう
「ガホッ!」
目を瞑ってるので何が起こったのかは分からないけど、僕は何かにぶつかってしまう。そして直ぐに呻き声のような声が耳に入る。………これ多分。というかほぼ確実に今出てきた人にぶつかったって事だよね
そのまま倒れる。けど思ったよりも衝撃はなかった。全力ダッシュの疲労できついが目を開けると真っ先に飛び込んで来たのは銀色の髪に鋭い目つき
これってもしかして僕結構不味い状況なのかな?
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っていうかんだったけ?
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