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悩めるショウヤ
楽しい撮影会のあと…
ショウヤは撮り溜めた画像を、整理する作業に追われていた。
その数…数百枚。
彼はそれらをPCに取り込むと…
缶酎ハイを片手に…
1枚1枚、順番に再生していった。
(この辺のは、リハフォルダだな…)
目ぼしい画像を、保存しようとして、
彼はふと手を止めた。
(そっか、カオルさん入ったんだから、新しいフォルダを作らなきゃ)
【TALKING DOLL】
リハ風景〜演奏中〜
カタカタッと文字を入力し…
彼は、お気に入りの画像を、次々と保存していった。
リハ風景〜合間〜
こちらのフォルダには、キス画像やら、それぞれが煙草をふかしている画像が振り分けられた。
撮影会〜準備中〜
ここには、それぞれがメイクをしたり、
着替えたりしている画像が入った。
(うーん…)
彼は、手を止めて悩んだ。
(カオルさん準備中のフォルダも作っとくべきかな)
メイク途中に煙草を吸う画…
ハルトに顔を預けている画…
ハルトとキスしている画…
(あーこれはこれでそれぞれ分けたいけど…そんな事してたらキリがないな…)
致し方なくショウヤは…
着替えさせられている画も含めて、1つに纏める事に決めた。
撮影会〜準備中〜カオル
そのフォルダには、相当な枚数が保存された。
(後でここからマイコレに何枚かコピーしよう…)
彼はひとりでニヤニヤしながら作業を続けた。
それから、肝心の撮影会画像コーナーに突入した。
彼は1枚1枚…念入りにチェックしていった。
(…よし、これ、いいな)
【TALKING DOLL】
アー写候補〜フルメンバー
また新たなフォルダを作り、
審査を通った画像だけが、そこに送られていった。
(やっぱカッコいいなー)
彼は缶酎ハイをゴクンと飲み込んで考えた。
(シキさんのときもカッコいいと思ってたんだけどな…こうしてじっくり見ると、シキさんがニセモノだったって言うのがよく分かっちゃうな…)
彼は…僕を囲んで3人が後ろに立っているショットを
しみじみと見ながら、思った。
(これが完成形なんだなーって、思っちゃうな…)
その中の数枚を、彼はフォルダに送った。
それから、ソロ画像のエリアに入った。
〜カイ〜
(カイさん…ステキだなあ…)
彼は、クールで威厳のある、黒スーツ姿のカイの画像を、吟味していった。
(こんな俺様スーツが、こーんなに似合う人って、他にいるだろうか)
〜シルク〜
(シルクさんも、なんて絵になるんだろう…)
黒い細身の、シュッとしたシルクはのシルエットは…
二次元的だった。
(生身の人間とは思えない…)
〜サエゾウ〜
(あーサエさんは華やかだなあ〜)
黒王子様なサエゾウは、
背景がくすんだ廃墟にも関わらず、
まるで花を背負っているように鮮やかに見えた。
(この笑顔で迫られたら、すぐイっちゃうわ…)
〜サエシル〜
(あああーやっぱ悦いよなーこの2人…)
2人が顔を近づけている画像の数々を…
ショウヤは何度も繰り返し再生した。
(うう、選べない…みんないい…)
〜カオル〜
(これは堕天使降臨な感じ。こっちはまさに姦られちゃった天使ぽいな…まだ姦られる前だけど)
彼は、僕の画像も…1枚1枚念入りに見ていった。
そしてまた、しみじみ思った。
(…この人は、まさにTALKING DOLLのために生まれてきたんじゃないのか…?)
そして画像は…ランダムの域に達した。
ショウヤはいったん立ち上がり…背伸びをした。
そして、キッチンへ行って、缶酎ハイをもう1本持ってきた。
一応ティッシュも、持ってきた…
(途中で何が起こるかわかんないからな…)
そして、若干震える手で、マウスを握った。
〜ランダム〜
(おおーいきなり目隠しキター!ヤバい…これだけでメッチャ抜けそう…)
カイが僕に口付ける画が出てきた…
(うわーカイさんメッチャ舌挿れてる…エロい…)
そして、白い僕を黒い3人が、寄ってたかって愛撫している画像が、次々と現れた。
(ううーマジでヤバい…黒く汚されていく天使ヤバい…勃っちゃう…)
その後は、イった後の連写が延々と続いた。
(悦過ぎる…カオルさんマジでエロ過ぎる…)
それから、カイに跪く画…
サエゾウに押し倒され挿れられる画…
(カイさんの悶え顔もレアだったよな…サエさんのイキ顔も、今回特にすげーいい…)
ショウヤは黙って…自分の股間に手を伸ばした。
(ああ…まさに天使凌辱されてる…姦られてる…)
「…はぁ…はぁ…」
彼は自分のモノを自分で握った。
その姦られてるシーンを、何度も何度も再生しながら、ショウヤはそれを上下に扱いた。
(…ん、いやちょっと待て…犬がまだだな…)
ショウヤはカチカチと、マウスを叩いた。
そして、僕が首輪を繋がれた画像が出てきた。
(おおおーこれこれ、これがまたすげーヤバい)
彼はもう、
念入りに見たり、保存したりすることを止めて…
次から次へと、行ったり来たり繰り返し…
濡れ場画像を見ながら、自分のモノを自慰し続けた…
「はぁ…はぁ…あっ…んんんっ…」
ショウヤは、吐精してしまった…
ティッシュ持ってきておいてよかった。
「…んっ…はぁ…はぁ…」
彼は、それを静かに自分で拭き取り…
缶酎ハイをゴクゴクっと飲んだ。
「ふうー」
そして彼は再びマウスを握った。
また再び、見進めながら、ショウヤは気付いた。
(しまった早まった…まだまだ先があるんだった)
ハルトの回の後に、
例の黒いカオルの画像が現れたのだ…
画像の中から、
黒いカオルは、ショウヤを恐々と睨みつけていた。
(シキさんはカメラ目線すらくれなかったもんな…)
彼はまた…
1枚1枚を、愛おしそうにゆっくり見ていった。
(黒いカオルさん…メッチャ快かったなー)
「……」
回想しながら…
彼は再び…自分の股間に手をのばした…
(…また刻印を押されたいな…)
ショウヤの長い夜は…
まだまだ終わりそうになかった。
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