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Dead Ending(3)

「まーせっかく譲って頂いたことだし…」 言いながら、シルクはいそいそと、布団を敷いた。 「明日何かあるの?」 「…いや、何も…」 「じゃあ、もうちょい飲むか…」 そう言いながらシルクは、残っていたハイボール缶を 2本…冷蔵庫から取り出した。 「はい乾杯ー」 「…4回めだ…」 そう笑いながら、僕はそれを開けて飲んだ。 「何か見る?」 シルクはPCの前に座った。 「トキドルのPVって、前にも作ったことあるの?」 「…いや、初めて」 「そうなんだ…」 「何か、他所のバンドのPV観てみる?」 「…うん」 シルクはYouTubeを開いた。 「あ、もしかして、あいつらのがあるかも…」 彼はカタカタキーボードを操作して、 まさかの、シキのバンドのチャンネルを開いた。 「…!!」 「…平気?…観れる?」 シルクは、一瞬固まった僕を見て、訊いた。 「…うん…」 ちょっとだけ、ハッと思ったけど… 僕はもう、すぐに落ち着いた。 自分でもビックリするほど、大丈夫だった。   「へえー結構作ってんなー」 呟きながらシルクは、その中の1つを開いた。 「…」 僕らは、画面に見入った。 やっぱ、カッコいいなー 僕は思ってしまった。 「全然、悪くないよな…」 「…うん、LIVEもよかったけど…コレもいいね」 廃墟のようなセットの中で… 演奏している映像がメインに流れながら、 ボーカル4人のそれぞれのショットが 良い感じに差し込まれていた。 「…これ…撮影のために、ドラムとか、そこに持っていくんだよね?…」 「だろうねーそんな面倒くさいことは、俺らにはちょっと難しいかなー」 自分達だったらこうしたい…なんて おそらくお互い妄想しながら、 僕らは次々と出てくる、 色んなバンドのPVを観ていった。 ハイボール缶を飲み切ってしまったシルクは… 棚から焼酎の瓶を取り出した。 「…スゴいのあるんだねー」 「よかったらどうぞ…」 グラスに氷を入れて、彼はロックを2つ作った。 「…いただきます」 飲みながら、僕らはまたYouTubeを観ていた。 さすがにだいぶ酔い進んだ僕は… 画面を見ながら… だんだん眠くなってきてしまった。 「もう寝る?」 うつらうつらし始めた僕の様子を見て、 シルクは言った。 「…うん」 そう言って僕は…大きくアクビをしながら、 当然のように布団に入った。 「…」 そんな、勝手知ったるな感じの僕を目で追いながら… シルクは、愛おしそうな表情を浮かべていた。 彼は、グラスの焼酎を飲み干すと、 PCの電源を落とした。 そして部屋の電気を消して…僕の隣に寝転がった。 「…悪いけど、まだ寝かせないよ」 言いながらシルクは、僕の身体を仰向けにして… 僕の顔にくちびるを寄せてきた。 「…ん」 頬やら、おでこやら、目元やらに軽く口付けながら… それは、僕のくちびるに落ち着いた。 「…んんっ」 僕は咄嗟に… さっきのサエゾウの激しい口付けを思い出した。 シルクの舌が、同じように僕の口の中に侵入すると 心臓の辺りがぞくっとするのを感じた。 そして僕は…そのまま身体を震わせながら、 シルクの舌使いに身を任せた。 「…チューだけでそんな顔になっちゃうの?」 口を離れたシルクは、トロンとした僕を見て… いやらしそうに言いながら… 僕の股間に手を伸ばした。 「…はっ…あ…」 その口付けで、既に熱くなっていた僕のモノは、 その手に触れられて、更にビクッと脈を打った。 「…お前見てると、いっぱいヤリたくなる…」 「…ん…んんっ」 シルクは僕のモノを、ズボンの上から執拗に弄った。 そしてまた、僕の口に舌を入れた。 「…んんっ…んんっ…」 僕のモノは、ビクビクといきり勃ってしまった。 シルクはいったん口と手を離すと、 布団をバサっと剥がして、僕のズボンを脱がせた。 そして再び…僕のモノを握りながら、 僕のくちびるを舌先で舐めた。 「んんんっ…ああっ…」 ずっと舌を挿れられていた口は、 いつになく敏感になっていた。 その舌先の刺激は、大きな快感となって、 僕のモノに直結した。 「はあっ…ああっ…あ…出ちゃう…」 「いいよ…出して…」 言いながらシルクは、すぐに手の動きを早めた。 「…あっ…あ…ああっ…んんんっ…」 僕はビクビクッと大きく震えて… シルクの手の中に吐き出した。 彼は、余韻に脈打つそれを、優しく包みながら… 再び僕の顔に、何度も口付けた。 「…はぁ…はぁ…」 既に息を上げる僕に… シルクはニヤッと笑いながら、容赦なく言った。 「まだ序ノ口…今日はいっぱいイかせるから…」 「…っ」 ああ…この果てしなく続く感じを… Dead Endingと呼んでもいいかもしれない…

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