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契約 第二十二話
「じゃあ…」と言うと怜央さんが被せるように
「両方だよな!よし!コスプレの準備するから待て」
ちょ!ちょっと待てぃ!
「何言ってんの!両方なんて言ってませんよ!」
「あぁ~なんにも聞こえない~」
なんで今日はそんなに子供っぽいの!
「ほら!練習だ!はい!犬!」
怜央さんの勢いに押され「ワ、ワン?」と答えてしまった
何やってんだ僕!
「はい、猫!」
「にゃ、にゃあ?」
はぁ~、もう諦めた
言っちゃったもんは仕方ないし…。
もういいや…。
「よし、猫ちゃんが大好きなお寿司食べに行くぞ」
「おーだにゃ!」
「案外乗り気じゃないか笑」と冗談交じりに怜央さんが言う
う、うるさい!
怜央さんのせいだ!
そして、怜央さんと大好きなお寿司屋さんに来たはいいものの…。
何故か、回ってない!
ん?なんで?
回ってないお寿司屋さんなんて見たことないけど?
と考えていたら、怜央さんが先にカウンター席に座ろうとしてて、僕はそれを急いで着いていき、隣に座った
そして、店員さん?と言うよりかは大将みたいな人が前に居て、怜央さんが「マグロ、ハマチ、鯛、ブリ」と注文する
それを聞き、素早くお寿司を作り始める
うわぁ~すごいや!
「ゆきはどれを食べるんだ?」
「は、はい!」
マグロと、サーモン、たまごにツナマヨ!
あ、あるかな?と少し疑問に思ったものの、注文した
「ええっと、マグロにサーモン、それにたまごとツナマヨください!」
と言うと、大将らしき人が「ツナマヨはない」と言われた
しゅん…。僕の大好物だったのに…。
横で怜央さんを見ると必死に笑うのを堪えている
「ちょっと!何笑ってるんですか!」
「ツナマヨって笑笑そんなネタないよ」
いや、回る回転寿司にはあったもん!
うどんとかも!ラーメンだって!揚げ物だってあるし!
ツナマヨはちゃんとありもん!
ここのお店がおかしいんだ!
と拗ねていると、怜央さんの目の前に置いてある木?の板みたいなものにネタが乗せられる
それを手で1口食べる
それを見た瞬間、「グゥーーーー」と鳴ってしまった
そのお腹が鳴った音を聞いて、また怜央さんが笑いをこらえる
も、もう!僕のお腹の虫ちゃん!
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