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かおりくんの話

飲み終わったかおりくんから「美味しかったぁ~」などと感想をもらってこいつほんとにヤバいやつだなとゆずの中で認定された でも、このクラスで1番まともかもしれないし、やっぱり一緒にいる友達は欲しい! それに、まだ一日しか話せてないけど、かおりくんと居るの楽しいし!と自分で納得させた そして、六時間目も先生は来ず、無駄な時間を過ごした。 そして、やっと帰り…… 肝心の担任はホームルームに来ると思ったが、ちゃんと来なかった ホームルームの時間まできちんと座り、鐘が鳴ったら手馴れたようにみんな立ち上がり、スタスタと帰っていった 僕も帰るか…。 そして、僕はかおりくん誘って一緒に帰った 今は寮に向かう途中 「かおりくん疲れたね」 「うん…。」 かおりくんはなんか気分が晴れない様子だった 「どうしたの?元気ないじゃん」 「ん?ちょっとね…。だけどゆずだけは信じてるから話しちゃおうかな」 えっ?なんだろ…。 「ま、当たり前だけど、僕、虐められてたことがあってさ」 「う……ん?」 当たり前じゃないと思うけど……。まぁ流しておこう 「実は、一条様と張り合うぐらいのイケメンに助けて貰ったことがあるんだ」 「それで、美形の方たちは全員優しいと思ってた」 「もちろん、一ノ瀬様もね……。」 「でもさ、ゆずに、友達に水かけるのはさすがにないなって思った……。」 「だから、笑わかせようと、いや半分本心もあったけど……、あんな行動しちゃったんだ」 か、かおりくん……。そこまで僕のことを思ってくれてたんだ。 有難いな なんか、ジーンって来ちゃった 「それで、元気なかったの?」 「うん……。なんか話してて恥ずかしくなっちゃった、えへへっ」 かおりくん優しいな 僕の心配してくれるなんて…… 「だから、眺めるだけにするよ」 うん、そうして貰えると有難い 友達としては、あの行動はちょっと引いちゃった そう話しているとかおりくんがなにかに気づいた 「あっ……。」

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